【北九州記念】スプリント界に新しい風 本紙担当も納得の快調教馬は

調教班レポート
北九州記念

新星と呼んでいい? 適条件を見つけたジャンダルムに自信の◎

 フレッシュな3歳馬から古豪8歳馬まで、上下7キロものハンデ差があり混戦ムードが漂う一戦となった北九州記念。昨年の当レースの上位3頭も出走してきたが、狙ってみたいのはジャンダルムだ。

 3歳春まではクラシック路線、その後の2年間はマイル戦を使い続けてきたが、昨秋から更に距離を短縮し成績が安定してきている。前走は初めての1200m戦にもかかわらずスムーズに流れに乗って快勝。母ビリーヴがスプリントGIを2勝している名牝だけに、年齢と共にその血が色濃く出てきたという印象を受ける。今回は放牧明けとなるが追い切りはいつも通りに坂路で。順調に週2本の時計を出し、2週前は50秒3、そして先週は福永騎手が跨って自己ベストの49秒4をマーク。前半から飛ばして行き、完全にスピードタイプとして仕上げてきた。新星と呼ぶには年齢的にもどうかと思えるが、適条件を見つけた良血馬に期待したい。

ジャンダルム

坂路で好時計を連発しているジャンダルム

 

強敵となるのは実力馬2頭

 3年続けてここから始動するのがGI馬モズスーパーフレア。調教では一度も強く追っていないが、それでも楽々と好時計が出ている。力は出せる状態なのであとは馬場のコンディションがカギとなりそう。

 また、先週のように差しが決まりやすいのならアウィルアウェイの出番がある。終い重点の調教は相変わらず地味だが体調は安定。昨年の当レースではモズとアタマ差の3着だけに流れ一つで先着してもいい。(栗東調教班・須藤大和)

アウィルアウェイ

活気あふれる動きで体調は安定しているアウィルアウェイ

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。