【新潟2歳S】今年も主役は関西馬?! 中でも注目すべき馬は

調教班レポート
新潟2歳S

近5年で2勝の中内田厩舎 セリフォスで勝ちに来た!

 素質馬が揃った新潟2歳Sは、ルメール騎乗の関東馬アライバルに注目が集まりそうだが、5年連続で関西馬が勝利しており、そのうち2勝を挙げている中内田厩舎からの刺客、セリフォスの一発に警戒したい。

 デビュー前から古馬相手に良い動きを見せていた同馬だが、この中間は更に鋭さを増しており、特に先週の1週前追いでは3勝クラスのロードシャムロックを相手に、追走して軽く仕掛けた程度で1F11秒3をマークしてアッサリと先着。まだ成長途上の体つきながらこれだけ動けるのは性能の高さの証明と言えるし、現時点でも十分に通用すると陣営も判断しての出走と見たい。瞬発力勝負になりやすい新潟の外回りコースもこの馬の能力を全開できる条件で、レースぶりが今から楽しみだ。

セリフォス

性能の高さに疑いの余地はないセリフォス


唯一の新潟マイル経験馬 オタルエバーも見逃せない

 開幕週の単騎逃げとは言え、新馬戦を1分34秒6で快勝したオタルエバー(栗東・中竹厩舎)も見逃せない存在。先週3勝クラスの薩摩Sを押し切ったアスターマリンバ相手に、ウッドで長めからビッシリと併せて4馬身先着した1週前追いが圧巻。やや歩様に硬さは残るが、落ち着いた気性はこの時期の2歳馬にしては魅力的であり、他に主張する馬がいればハナにこだわらなくて良さそうなタイプ。当該条件を経験している唯一の馬で、その強みを活かせば先行押し切りも想定内だろう。(栗東調教班・持木秀康)

オタルエバー

最終追いでも圧巻の動きを見せたオタルエバー

筆者:


1969年広島県呉市生まれ 1991年入社。栗東時計班。予想も馬券も妙味のある穴馬狙い。趣味はギャンブル全般。