【京都大賞典・毎日王冠】本来の動きを取り戻した本命馬を　脅かす存在となる優良株とは

菊花賞当時のデキに近づいてきたアリストテレス

　先週のスプリンターズＳをピクシーナイトで制して勢いに乗る音無厩舎が、京都大賞典に送り込んできたアリストテレスに注目したい。
　ＡＪＣ杯と阪神大賞典を道悪で走った疲れが残った春は結果が出なかったがこれは大目に見れるものだろう。夏場放牧に出してリフレッシュされ元気な姿で帰厩。２週続けてデムーロ騎手が跨って追い切りを消化され一追いごとに上昇を見せてきた。最終追いはわずかに遅れたが活気十分の走りでこの馬本来のものと思える動き。コントレイルに肉薄した菊花賞当時のデキに近づいてきた。

最終追いでも活気溢れる動きを見せたアリストテレス

中１週でも元気一杯のステイフーリッシュ

　一方、心房細動明けのオールカマーで反動が心配されたステイフーリッシュだが、全く苦にせず善戦。そのオールカマーもメンバーが揃っていた一戦だけに価値がある内容だった。中１週での出走になるが坂路で抑えきれないほどの行きっぷりを見せ元気一杯の追い切りを消化。上積みは大きく安定感抜群の超優良株が、今回も差のない競馬を期待できそうだ。

坂路で元気一杯の追い切りを消化したステイフーリッシュ

毎日王冠はヴァンドギャルドに注目

　府中巧者が揃った毎日王冠組では、ドバイターフで２着に健闘したヴァンドギャルドが軽快な動きを見せている。休養期間は長くなったが久々でも苦にしない気性の持ち主であり、帰厩後も一追いごとに前進を見せて最終追いは合格点と言えるもの。緒戦から注目できる。（栗東調教班・持木秀康）

最終追いも合格点のヴァンドギャルド