【菊花賞】スタミナ勝負で台頭する 穴馬中の穴馬とは

調教班レポート
菊花賞

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春の実績馬か 夏の上がり馬か

 秋華賞の時もそうでしたが、三冠最後のレースは春の実績馬と、実績のない夏の上がり馬の台頭があるのか?と言うところから予想を始めるのが、スタート地点だと思います。昨年はダービー2着馬がいないという状況で、上がり馬アリストテレスが2着に食い込みましたが、今年は1、2着馬がいないので、更に上がり馬が台頭する余地があります。

注目は上がり馬 モンテディオ

 前走のトライアルで何とかこの舞台の切符を手に入れたモンテディオですが、5戦目でやっと勝ち上がり、春の時点ではまだ1勝クラスの身。クラシック2冠の舞台に立つことはできませんでした。北海道2戦の内容からもそうですが、通常行われる京都だと後半に11秒台のラップが連発する速い脚を要求されるケースが多く不安要素が増えますが、春の天皇賞を見ても分かる通り、最後の1Fは13秒0まで落ちるスタミナ勝負になりました。
 トライアルのような馬場にはならないとは言え、フィエールマンが勝った時のような上がり12秒2-10秒7-11秒3という急加速ラップの決着になることはほぼないハズです。今回はテン乗りとなる横山和騎手ですが、今週の併せ馬に騎乗して、余力残しで1F11秒9なら、好感触を掴めたことでしょう。参考にした春の天皇賞ではディープボンドを推奨しましたが、この馬もフットワークを含めて非常に似たタイプ。ここまでの内容こそ地味ですが、ステイヤーとしての資質を高めていく為に、鞍上の積極的な騎乗に期待します。(栗東調教班・吉田英生)

モンテディオ

最終追いは遅れも余裕の手応えだったモンテディオ(白帽・紫ゼッケン)

筆者:


1972年奈良県生まれ 2006年入社。栗東時計班。馬券は複勝一本鎗。この世界に入ったきっかけは、競馬好きだった父親の影響。

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