「種付け価格↑」エピファネイアからまた１頭　デインティハートに★６つ

ハイレベルな一戦を突き抜けた　デインティハート

12/26 (日) 中山４R ２歳未勝利 芝2000m
デインティハート　牝　馬体重：498kg
★★★★★★　６点
騎手：Ｍ.デムーロ　　厩舎：(美浦)黒岩陽一
生産：白老ファーム
馬主：Ｇ１レーシング
父：エピファネイア
母：スペルバインド（ゴールドアリュール）

　デビュー戦は外からメンバー中最速の上がりで追い込むもインが伸びる馬場であとひと押しが利かなかった。それでもM.デムーロ騎手は手応えを掴んだ様子で、２戦目となった今回も初戦と同じ中山2000ｍへ登場。未勝利戦でもメンバーは粒ぞろいで、決して楽な印象ではなかったが、向正面で一気にスパートをかけて３コーナーでは前を射程圏に。直線に入っても末脚は衰えるどころか、更にギアが入って後続を寄せ付けなかった。上がり３Ｆも２戦続けてメンバー最速をマーク。レースぶりをみてもかなり長くいい脚を使えており、東京コースに替わっても全く問題はなさそう。相手関係も決して楽ではない中、勝ちっぷりは堂々たるもので、昇級でも全く壁を感じない。

「一頭だけモノが違った！」高い潜在能力秘めるデインティハート

・馬体診断
　牝馬ながら骨格に恵まれ、幅のある好馬体でフットワークのバネも感じる。心肺機能も高く、距離は2000～2400ｍまで対応できそう。気性的になかなかスイッチが入らないが、気合乗りの遅さに関しては競馬を使う毎に改善していくはず。馬体は良化余地を残しており、これからの成長度にも期待できる。

・血統診断
　父はエピファネイア。母スペルバインドは準ＯＰ～オープンの中距離で堅実に走った馬で、その兄に皐月賞２着、ダービー３着、香港ヴァーズ２着のシックスセンスがいる血統。牝系を辿れば、今年の新種牡馬としても好成績を残している未完の大器シルバーステートの名も。質の高い母系に今をときめくエピファネイアとの配合で、今後も注目していきたい。

【将来性まとめ】→ まだ気合い乗りが遅いなど気性的に課題は残すものの、デビューから鞍上が評価していたようにポテンシャルはかなりのモノを秘めている。種付け価格も高騰して、名実ともに日本の種牡馬の中心となりつつあるエピファネイアの産駒だけに、今後への期待も膨らむ。