優馬編集長日誌 2月25日号「二冠馬の復帰戦」

優馬編集長日誌
中山記念

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休養馬が好成績の一方で…

 実力馬が復帰戦に選ぶことも多い中山記念だけに、レース間隔によるデータを調べてみることにする。前走からのレース間隔が2ヶ月未満、おおまかにいえば順調に使われている馬は過去10年で86頭が出走して〔4 6 6 70〕(1着、2着、3着、4着以下の頭数)という成績。勝率.047、連対率.116、複勝率.186となった。これに対して前走から2ヶ月以上のレース間隔があった馬は48頭が出走して〔6 4 4 34〕、勝率.125、連対率.208、複勝率.292。好走率はレース間隔があいた馬のほうが断然高い。出走数が少ないながら、勝ち馬数でも順調な馬を上回っている。中山記念にレース間隔をあけて復帰してくる馬には実績馬が多いため、このような数字が出たのだろう。

 ならば実績優先でドゥラメンテも買い…と思ったが、ちょっと嫌なデータもある。先にも述べたが、ドゥラメンテは骨折明け。骨折明けともなると、半年以上の休養になることが多いが、このドゥラメンテも ここが約9ヶ月ぶりの実戦だ。少しばかり休んでいた馬とは区別する必要があるのではないか。そこで2ヶ月以上のレース間隔がある馬を半年未満の馬と半年以上の馬に分けて考えてみることにした。で、先と同じく過去10年の数字を出してみたところ、レース間隔が2ヶ月以上~6ヶ月未満だった馬は〔6 4 3 26〕で勝率.154、連対率.256、複勝率.333。レース間隔が6ヶ月以上だった馬は〔0 0 1 8〕で勝率.000、連対率.000、複勝率.111。いやはや、6ヶ月以上のレース間隔があいていた馬は3着が最高であった。あくまで過去10年のデータであって、サンプル数も多いとはいえないだけに、これがドゥラメンテにあてはまるかは何ともいえない。だが、ちょっと気になる数字ではある。

 ちなみにドゥラメンテに騎乗予定のM.デムーロ騎手は前2週で重賞を3勝しているが、その他では勝ち星をあげていない(34戦3勝)。これを “勝負強い” とみるべきか、それとも “目立ったレースでは勝っているが、ちょっと信用できないところも” と見るべきか。騎手もドゥラメンテと同様、良し悪しの評価は考えさせられるところ。

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。

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