【チャンピオンズC】打倒テーオーケインズに燃える「究極仕上げの一頭」に魅力たっぷり!
11月3日に盛岡と門別で開催されたJBC競走で、新谷功一厩舎が送り出した3頭は大活躍を見せた。クラシックはクラウンプライドが2着、レディスクラシックはグランブリッジが2着、2歳優駿ではゴライコウが初重賞を飾ったのだ。レース後に「新谷厩舎は凄いな…」と思わず呟いてしまったのは内容だけでなく、兄姉に目立った活躍馬がいない地味な血統の馬によるものだったからだ。3頭の父はリーチザクラウン、シニスターミニスター、ホッコータルマエ。テーオーケインズ(栗東:高柳大厩舎)やドライスタウト(栗東:牧浦厩舎)を輩出したシニスターミニスターを除くと代表産駒をすぐに思い浮かべることは容易ではない。来週のカペラSに出走予定のリメイクの父ラニも含めてリーズナブルな値段の産駒で結果を残していることは、もっと評価されていい。
驚くのは血統だけでない。昨年に開業初年度の5勝から21勝に大きく飛躍した勝利数が、今年は36勝(地方・海外を含む)。11月27日終了時点での主な成績を比較(カッコ内は2021年)してみると、海外・地方を含む勝利数36(21)、勝率.126(.071)、連対率.241(.133)、3着以内率.322(.207)、収得賞金は既に6億7299万円に達している。数字の“爆上がり”には様々な要因が積み重なったことが考えられるが、ここで取り上げたいのは地方競馬への出走数の多さである。今年だけでも〔8.9.1.9〕の成績を挙げており、うち交流重賞3勝をマークしている。通常、栗東所属の厩舎は園田や名古屋など関西圏の競馬場に出走するケースが大半だが、新谷厩舎は南関東が中心である。「“南関”の方が除外のリスクが少なくて出走しやすいし、レベルも高いので結果が出れば中央に戻っても通用する計算がたつからね。長い目で見ても馬主さん孝行にもなるよ」と新谷師。勝つためならどこにでも行くという貪欲さも躍進の理由のひとつだろう。
チャンピオンズCは、テーオーケインズの1強ムードだが、クラウンプライド(栗東:新谷厩舎)に前走の雪辱と世代交代を託してみたい。レース後は長距離輸送の疲れが残らないように、山元トレセンでの小休止を挟んで栗東トレセンに帰厩。引き続き好調子を保っている。「逃げたことで格好の目標にされてしまったけど、中間は前に馬を置く形の調教を課してきた。ためれば切れる脚を使えそう」と同師。先に抜け出して、テーオーケインズの猛追を封じるイメージである。3歳馬による戴冠は中京移設後の8年でルヴァンスレーヴ(美浦:萩原厩舎)とクリソベリル(栗東:音無厩舎)の2頭。ともに古馬相手に重賞を勝っていたので実績面では見劣るが、ドバイや米国を転戦してきた経験値やメンタルの強さ、成長力なども加味すれば、逆転での戴冠は決して不可能ではない。(栗東厩舎取材班:那谷明弘)
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