久光匡治TM・思い出のダービー 1992年第59回『2着馬ライスシャワーに魅せられて…』
名馬に唯一の土を付け
『凄いなあの馬!』
たまたまテレビで観戦していた私は素直に驚いた。調べてみたら、出走していた18頭の中で最も馬体重が軽かったのがライスシャワー。今にして思えばステイヤーとして理想的な体だったのかもしれないが、若かりし日の私は『重い馬場の中、一番小さな馬が圧倒的に強いミホノブルボンに真っ向勝負を挑み最後まで他の馬には負けなかった』ことに感動したのだ。
この日本ダービー以降、私はライスシャワーを追いかけ、競馬というものに深く傾倒していく。 そしてその年の秋、ライスシャワーは遂にミホノブルボンを下して主役となった。いや、もしかしたら『ライスシャワーが勝った』と言うよりは、『ミホノブルボンが負けた』菊花賞なのかもしれないが、泣く子も黙る千両役者であるミホノブルボンに生涯で唯一の土を付けたのが、日本ダービーでは16番人気の脇役に過ぎなかったライスシャワーだというのは何とも感慨深い。今もスーパーホースとして語り継がれるミホノブルボンも、引き立て役のライスシャワーがいたからこそ、ファンの心に深く刻まれる伝説の名馬になったのではないだろうか。
ライスシャワーに誘われて競馬の世界へ
『ダービーは最も運がいい馬が勝つ』という古い格言からすると、負けたライスシャワーは同世代にミホノブルボンがいた不運な馬なのかもしれない。ただ、私にとっては競馬の世界に誘ってくれた非常に縁の深い日本ダービーの2着馬。その日本ダービーを偶然目にしたことに『運が良かった』と、今でもライスシャワーの墓参りをしながら感謝している。
細川TM

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