モハメド殿下も期待？ 世界的名牝の血を引くアンセムに★７つ

良血馬が大外一閃　アンセム

10/30(日) 京都5R 2歳新馬 芝1800m外
アンセム　牡　馬体重：462kg
★★★★★★★　7点〔ＧIIIクラス〕
騎手：四位　厩舎：(栗) 野中
生産：ダーレー・ジャパン・ファーム
馬主：H.H.シェイク・モハメド
父：ディープインパクト
母：オータムメロディー（Kingmambo）

出遅れて最後方からの競馬。スローペースで道中の動きもなかったが悠然と構えていた。直線入口で大外に進路を取ると、そこから一気の伸び脚。低い重心から的確に地面を捉える力強い末脚で突き抜けた。レースラップのラスト１Ｆが11秒2だから、自身は10秒台の脚を使っていただろう。強い勝ちっぷりだった。

良血馬アンセム(橙帽)の馬主はドバイのシェイク・モハメド殿下（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

腹回りやトモなど、まだ少し緩く映ったが、全体のシルエット自体は全姉ピクシープリンセスと似ている。繋の角度や長さは標準だが、スナップが非常に効いていて、それが瞬発力の源ともいえる。パドックでも軽快に歩けていたように素軽さは十分。それほどクセのない馬体だが、もう少し成長して欲しいという印象もある。

血統診断

母は競走馬としては目立った成績こそないものの、名牝フォールアスペンの孫娘にあたる。ファールアスペンといえばティンバーカントリー（アドマイヤドンの父）などの母として優秀な繁殖実績を残したが、孫世代からもドバイミレニアム（ドバイワールドカップ）などが出て、世界的な広がりを見せている。主戦場は芝中距離、力の要るような馬場も血統的にはこなせるタイプだろう。

馬券の狙い目→毎日杯（阪神1800ｍ）や京都新聞杯（京都2200ｍ）といった外回りコースの決め手を生かせるレースで狙いたい。