安田記念は馬齢をチェック “間の悪さ”を回避したい編集長日誌

【優馬編集長日誌】
6月になって気分一新。今週は間の悪さを回避したいものです

優馬編集長日誌
安田記念

缶詰になってしまった

 30日の土曜競馬が終わった後、私用で滋賀の実家へ向かっていた。競馬開催日の私用は以前なら競馬内容の分析などが難しくなって困ったものだが、今はグリーンchを持ち歩いているので大きな痛手にはならない。東京18:33発の新幹線である。行き先は米原。

 名古屋を過ぎて ”間もなく岐阜羽島です” というアナウンスが流れた時だ。突然 車内が薄暗くなって、車がニュートラルになった時のように新幹線が減速した。”なんだ?” その時 頭に浮かんだのはハイジャック?テロ?

 JR東海の対応は迅速だった。乗客がざわつき出す前に ”地震で電源が確保できない” とのアナウンス。慌ててスマホでヤフーのトップページを開いたら、2時間前までいた関東地方が震度4~5とある。それを心配すると同時に、ハイジャックじゃなかったのか…と ひと安心。ブログやフェイスブックにアップするためなのか、周りからは写メの音がパチパチと聞こえてきた。しばらくすると空調が復活。もうしばらくすると新幹線は動き出し 30分ほどの遅れで米原に着くことができた。

 しかし、私には ”たかが30分” ではなかった。滋賀の実家の最寄り駅は終電が早い。この30分のために、米原から琵琶湖の北を回る在来線の最終電車には乗れなくなってしまうのだ。行けるところまで行ってタクシーを使えば何とかなるが、タクシー代は5,000円どころでは済まない。琵琶湖の南を回る在来線なら もう少し近くまで行けるものの、それだと米原から2時間近い在来線の旅。タクシー代は3,000円ほどで収まるが、現実的ではない。こんなことに出くわすとは ”間の悪い人間” になってしまった。

 と、本来は困り果てるところだったのだが、友人は持っておくものである。その日は たまたま米原駅まで友人が車で迎えに来てくれることになっていた。結局、その友人は用事ができて来られなかったのだが、別の友人が代打で米原駅まで来てくれたのだった。不思議なもので、昨年の夏に台風が来て在来線のダイヤが乱れた時も 友人が迎えに来てくれた時だった。なんとかなるものだ。

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。