エイシンヒカリ、昨秋の大斜行は“たまたま”　エプソムC＆マーメイドS座談会　

有力馬は五指に余る　マーメイドステークス

デスク「鼻をつまんでいる守屋は放っとくとして、エプソムカップに比べて、阪神のマーメイドステークスは厄介な一戦だな」

田崎「まあ、狙ったな、と言われれば否定できないアースライズ◎ですが、オークス４着の実力があれば勝負になっていいレベルの重賞ですし、古馬との力関係が未知であっても、４９キロの斤量なら足りるはずです」

瀬古「３歳馬の好走例が少ないレースですけど、この馬のように春の２冠で善戦してきた馬が出走する例はほとんどなかったわけですから、僕も十分戦えると見ています」

細川「８着だった桜花賞は距離不足、というのが陣営の判断ですし、オークスも短期放牧明けでけっしてベストの状態ではなかったとのことです。中谷騎手も普段は４９キロでは乗れない体なんですが、自身初の重賞制覇へ向けて、土曜のレース後にシッカリと体を絞るそうですから」

デスク「結構人気を集めそうなのがマリアライトだな。上がり馬だけど、こういうタイプが馬券に絡むレースだし…」

吉田「過去１０年で前走が条件戦やった馬が８連対。そのうち半分が１０００万クラスで、準オープン勝ちのこの馬は何ら見劣りはしませんわ」

加茂「特にこの２連勝は牡馬相手ちゅう点に価値があるんやないかな。まだデビューから１０戦なら、伸びしろも十分やし、関西までの輸送で大幅に馬体が減ってなければチャンスやろ」

坂倉「以前にあったひ弱さが抜けて、あちこち気にせずしっかりと調整できるようになってるんですよ。一皮剥けた今、重賞でどこまでやれるか楽しみですし、阪神２０００ｍのコース形態も、この馬にとって競馬がしやすいと思います」

人気を集めそうな上がり馬マリアライト（撮影：日刊ゲンダイ）

桜井「リラヴァティは、過去２勝のみならず、チューリップ賞やローズステークスでも３着と、適度に上がりを要する阪神コースがピッタリの馬ですよね」

瀬古「前走の福島牝馬ステークスでは、リズム良く走れれば重賞でもやれることを改めて証明してますからね。デビュー以来唯一の大敗となった３走前は、敢えて馬込みに入れて無理に抑える競馬を試みたのが裏目に出たもの。気分良く走らせるのが一番、ということがハッキリしましたし、乗り慣れた松山騎手が良さを引き出してくれるはずですよ」

中邑「僕は、重賞２勝、オークスでも３着というバウンスシャッセの実績を素直に信頼したいですね。前走は久々のマイル戦ということで、全く流れに乗れてませんでしたし、距離延長と叩いた上積みで勝負になると思ってます」

伊利「確かに前走は距離不足でしたね。芝の１８００～２０００ｍでは１０戦４勝の馬ですが、そこから“道悪”と“ＧI”を引くと、５戦４勝なんですよ。唯一の敗戦が、フケで力を発揮できなかった函館記念ですから、極端な馬場悪化さえなければまず勝てると思います」

吉田「そないな数字を出すんやったら、斤量５６キロが初めてで、５５キロでも４回走って３着が最高というデータもありますわな。人気ほど信用できないんとちゃいますか？」

デスク「東西を代表するデータ派ＴＭのガチンコ勝負だな」

トップハンデを背負うバウンスシャッセ（撮影：日刊ゲンダイ）