「とてもイイ馬」シュヴァルグランにデムーロ好感触　京都大賞典座談会

衰え知らずの馬たちにも　まだまだチャンスあり

田崎「今年のメンバーを考えれば、僕は７歳牝馬でも衰えを全く見せないスマートレイアーで足りると思いますよ。マイル路線を歩んだ時期もありましたが、この２４００ｍでも香港ヴァーズでの５着善戦があるように、守備範囲の馬です。自在に動けるのも強味で、５４キロならチャンスはありますね」

広田「陣営によると、“この歳になっても精神的にどっしりしており、むしろようやく体と気持ちのバランスが取れるようになった”とのことです。それで距離にも融通が利くようになっているようで、これまた目標はエリザベス女王杯ですが、同じ京都の外回りできっかりと結果を出したい一戦でしょうね」

坂路を駆け上がる７歳牝馬のスマートレイアー（撮影：日刊ゲンダイ）

須藤「同じ７歳馬のフェイムゲームも、春には５８キロを背負って目黒記念を勝ったように、まだまだ衰えてませんよ。ＧIとなると手を出しづらい馬ですが、ＧII戦ならまだまだ主役を張れるはずです」

吉田「フェイムゲームの京都での３走は全て春の天皇賞ですが、２年前にゴールドシップにクビ差まで迫ったインパクトが強いものの、あと２走もコンマ４秒差とコンマ５秒差で、大きくは崩れてまへんのや。あとは、どんなペースになっても置かれ気味になってまうので、馬群が固まる展開よりも、前走のような縦長の隊列が理想。そういう競馬になれば、直線強襲もあるはずですわ」

持木「僕はトーセンバジルを見限れないですね。前走の新潟記念は、２０００ｍがこの馬には距離不足だった上に、前残りの競馬で脚も余していました。この距離であれば、うまく中団で脚を溜めることも可能だと思いますし、今回のメンバーなら互角にやれていいはずです」

デスク「ところで、先週のスプリンターズＳは香港のブリザードに悪いことをしたよな。本当は３着になるはずだったのに、木谷が複勝を買ったおかげで４着になり、さらには俺も複勝を買ったおかげで５着。今後はむやみに木谷と被らないようにしたいが、ここは熟女スマートレイアーの頑張りに期待してみようか。大丈夫だよな、被ってないよな」

木谷「僕はサウンズオブアースがやっと重賞初勝利、というシナリオも良いと思っているんですが、フェイムゲームが重賞６勝目を挙げて無慈悲にサウンズを撃破、というシナリオも個人的にはオススメしたいですね。大丈夫です。同じ７歳馬狙いですが被ってませんよ」

デスク「こんな時の最悪のシナリオは、違う７歳馬が飛んでくる、というパターンかもしれんが…」