「夏は牝馬」「芦毛の馬がいい」はホント? 編集長が真夏の方程式を検証
牝馬は本当 芦毛は怪しい
まずは牝馬。これは どうやら本当らしい。7~8月の牝馬の勝率は7.0%で、通年を通しての牝馬の勝率は5.5%。連対率は2%以上、複勝率は3%以上、7~8月が通年を上回っている(牝馬限定戦を除いた値)。だからといって7~8月の数値が牡馬を上回ってはいないのだが、牝馬は夏場の方が好走確率が高まるという結果が得られた。 ちなみに牡馬やセン馬は、通年と7~8月の数値が誤差の範囲。セン馬は牝馬と同じで ついていないわけだが、どうやら暑い時期に数値が高まるのは「ある」「なし」が原因ではないらしい。そういう結果である。
次に毛色だが、芦毛の馬は7~8月より通年の方が勝率・連対率・複勝率すべてで高い数値が出た。その差は誤差と呼べる範囲なので夏場に弱いということもなさそうだが、白い馬は日光を吸収しにくいから夏に強いなどという噂は かなり怪しい。7~8月の青鹿毛の複勝率が通年よりも2.7%高かったのは たまたまだろうか。青鹿毛って黒いけれど。
小さい馬については牝馬と一緒。440㎏未満の馬は7~8月の連対率が2%以上、複勝率が3%以上、通年の数値より高かった。だが、これも大型馬を超える数値が出たわけではなく、通年の数値に比べて差が詰まっただけの話。好走の確率が高まる程度である。
高齢馬については どうだったかというと、7歳馬は7~8月の方が勝率・連対率・複勝率が高く、8歳馬は通年の数値の方が3項目すべてで高かった。おそらく これは、特定の強い世代によって押し上げられたものと思われる。実際、7~8月の数値がいいのは4歳世代、6月に降級した馬が残る世代だ。高齢馬よりも4歳馬や強い世代に狙いを定めた方がいい。今年なら強い世代は3歳世代か。
気温が原因? それとも…
まとめると、普段よりも夏に強いのは「牝馬」と「小さい馬」ということになるが、それが気温によるものかは まだまだ検討の余地がある。というのも、夏競馬は直線が平坦の競馬場での開催が多い。牝馬と小さい馬の好走確率が高まったのは、気温ではなく「非力な馬にやさしい競馬場」が原因である可能性があるからだ。理由はどうあれ、牝馬と小さい馬の好走確率が高まりはしているのだが…
それでは最後に先週の高UK値馬を
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高松宮記念(GI)
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飯本(競友)
高松宮記念(GI)
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日経賞(GII)
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