ノーステッキ加速ラップで完勝　クラシック常連一族のフランツ

ダービー３着アドミラブルのリベンジを狙う　フランツ

11/19(日) 京都5R 2歳新馬 芝2000m
フランツ　牡　馬体重：448kg
★★★★★★　6点〔ＯＰクラス〕
騎手：ルメール　厩舎：(栗) 音無
生産：ノーザンファーム
馬主：近藤英子
父：ディープインパクト
母：ロベルタ（ブライアンズタイム）

スタートは遅く一旦は最後方へ。道中は中団くらいまで押し上げて待機し４角でスッと加速すると、直線入口では楽々と前を射程圏に捉え、最後はノーステッキで突き抜けた。1600ｍ通過が1分45秒5と、馬場を考えてもかなりのスローペースだったが、ラスト２Ｆの11秒3－11秒0は優秀と言う他ない。不器用な面も感じられるが、素晴らしい決め手の持ち主だ。

ノーステッキでデビュー勝ちを収めたフランツ（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

全兄と同様に小柄なタイプで、全体的にまだ幼さの残る体付きではあるが、シルエット自体は悪くない。ただ、この馬で気になるのは「繋」。未勝利に終わった全兄と同様に立ち気味で、パドックで歩かせると柔軟性に欠ける印象が強い。従兄弟のアドミラブルも同様の傾向があったが、こちらはより顕著。今回のような雨の影響を受けた馬場の方が良い可能性もある。伸びのあるフットワークから2400ｍは全く問題ないだろう。

血統診断

従兄弟にアドミラブル（ダービー３着）、伯父にヴィクトリー（皐月賞）。そして祖母の兄弟にはフサイチコンコルド（ダービー）やアンライバルド（皐月賞）といったクラシックホースが並ぶ名門。父と母父の組合せではディーマジェスティ（皐月賞１着、ダービー３着）が出ている。クラシック向きの距離適性、成長力のある血統であることは間違いない。

馬券の狙い目→東京の2400ｍはピッタリの条件。ただ、素質は高いものの注文がつくタイプで、青葉賞（東京2400ｍ）やプリンシパルＳ（東京2000ｍ）といったトライアル向きかも。