荒れる中山牝馬S 波乱の主役候補は「愛知杯から巻き返す馬」

重賞データ攻略
中山牝馬S

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 ターコイズS、愛知杯に続く芝中距離の牝馬限定ハンデ重賞、中山牝馬S。ここ2年は1番人気馬が2着を確保しているが、波乱度の高い一戦。データ班の結論は如何に?

上位人気の信頼度は低い

 過去10年で馬連万馬券が4回、その平均配当は10488円。3連複にしても平均配当が73633円と、ハンデ戦らしい荒れ模様。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔1.2.1.6〕
2番人気〔0.1.0.9〕
3番人気〔1.0.1.8〕
4~6番人気〔6.2.1.21〕
7~9番人気〔1.2.2.25〕
10番人気以下〔1.4.4.61〕

 1番人気で馬券に絡んだ4頭中3頭は56キロのハンデを背負っていた馬。上位人気は2~3番人気馬がとにかく不振で、10番人気以下のグループでもチャンスは十分にあるレース。

53~54キロが中心

 次に斤量面について見ていこう。

斤量別成績(過去10年)
51キロ以下〔0.2.0.18〕
52キロ〔0.1.1.15〕
53キロ〔5.2.3.33〕
54キロ〔3.4.1.20〕
55~55.5キロ〔0.0.2.29〕
56キロ以上〔2.2.2.15〕
トップハンデ〔3.2.1.13〕

 基本的には7連対ずつの53キロ、54キロ組を連軸にしたい。軽ハンデ組では、51キロで好走した2頭は前走・1600万で敗れていた馬。56キロ以上のグループでは1番人気なら〔0.2.1.0〕、2番人気以下なら〔2.0.1.15〕という成績で、勝った2頭は4・6番人気。ハンデ自体は重くてもOK。

近年好調の愛知杯組

 この時期の古馬牝馬路線はターコイズSが重賞になり、愛知杯が一昨年から年明けの開催に移動するなど改めて整備されてきた。その中でもやはり愛知杯組が一歩リードか。

前走レース別成績(過去10年)
愛知杯〔3.1.2.18〕
京都牝馬S〔1.0.4.23〕
ターコイズS〔0.1.0.3〕
1600万〔1.4.1.18〕
OP特別〔2.1.1.19〕
GIII〔5.4.6.61〕
GII〔1.0.1.5〕
GI〔1.1.0.19〕

 以前は前走・1600万組もよく馬券に絡んでいたが、近3年に限ると〔0.0.0.4〕。そもそもの出走数から激減している。それと入れ替わるように、愛知杯組が過去3年で〔2.0.2.11〕と成績を伸ばしている。過去3年で馬券に絡んだ前走・愛知杯組は以下の通り。

2015年1着 バウンスシャッセ 前走・愛知杯 6番人気8着
2016年1着 シュンドルボン 前走・愛知杯 1番人気8着
2016年3着 メイショウスザンナ 前走・愛知杯 18番人気12着
2017年3着 クインズミラーグロ 前走・愛知杯 6番人気3着

 愛知杯の着順が悪くてもそれほど気にする必要はない。上記4頭の共通点はシンプルに中山実績があること。同舞台のGIII・フラワーCで1~2着、芝2000mだがOP特別の紫苑S1着、残る1頭も1000万2着があった。

 53~54キロの中穴クラスでこれに当てはまるのがゲッカコウだ。前走の愛知杯こそ12着に破れたが、中山芝1800mではフラワーC2着や2走前のOP2着など〔1.2.2.0〕という抜群の相性を誇る。ここは見直す手だろう。

フラワーC

フラワーカップで2着に入った実績があるゲッカコウ(右黒帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 その他では、同様にキンショーユキヒメワンブレスアウェイも中山で勝利経験があり、愛知杯組の好走パターンに当てはまる。あとは愛知杯3着で56キロを背負うマキシマムドパリも中山で2着がある。その時の勝ち馬がクイーンズリング(エリザベス女王杯)だから、コース適性は十分。

 最後にもう1頭押さえるなら、昨年の覇者トーセンビクトリーだろう。前走が牡馬相手だった馬は過去10年で〔4.8.2.57〕。前年の有馬記念出走馬は当レースで0.2秒差5着と2着、同年の日経新春杯出走馬は1、3、9着。牡馬と戦ってきたアドバンテージを評価したい。

結論

◎ゲッカコウ
△キンショーユキヒメ
△ワンブレスアウェイ
△マキシマムドパリ
△トーセンビクトリー

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