函館記念「1番人気の受難」 呪縛解くのはルメールか
今週は函館でサマー2000シリーズの第2戦となる函館記念が行われる。1番人気が目下11連敗中であるばかりでなく、最近7年は全く馬券にすら絡んでいないという、波乱度満点のハンデ戦を、優馬ローカルスタッフが徹底討論!
ロシアより一足お先に函館で トリコロールブルーがはためくか?
デスク「夏場のハンデ重賞とくれば、荒れて当然という見方もできるが、近年の荒れっぷりが半端ないレースだな」
落合「1番人気馬が11連敗中で、その間に2着も僅か2頭だけ、というデータを考えると手を出しずらいトリコロールブルーだけど、世代別で断トツの連対率を誇るのが4歳馬だし、人気でもルメール騎乗なら“1番人気受難”の呪縛を解いてくれるんじゃないかな」
清野「この2000mでは崩れ知らずの安定度に加え、洋芝の札幌で勝っていることも大きな強味ですね。今が旬という感じも受けますし、56キロのハンデも恵まれたとすら言えますよ」
三代川「函館は今週からBコースに替わりますが、先行勢をある程度見ながら運べる脚質も有利でしょう。それなりに危うい面もあった近年の1番人気馬と比べても、ほとんど死角がないのではないかと思います」
デスク「ただ、前走の鳴尾記念なんかも、勝って不思議のないメンバーだったから、3着でも少し物足りない印象を受けたんだが」
山崎「前走は開幕週の馬場でのレコード決着でしたから、トリコロールブルーにとっては時計が速過ぎたんでしょう。対して今回は、中間の降雨に加えて当日も天気がぐずつき気味の予報ですし、ピッチ走法のステイゴールド産駒なら、馬場も追い風になるはずですよ」
広田「自身も1分57秒7という時計で駆けていたんですから、連勝こそ止まったとはいえ中身の濃い内容だと言えるでしょう。その前走後は、ここを目標にして6月21日から函館で乗り込みを開始したように、仕上りは万全と言えますし、重賞初Vの期待が膨らみますね」
デスク「本紙中田も、例によってそんなところか?」
中田「トリコロールブルーは、当日輸送だと少しテンションが上がりやすいタイプなので、滞在で臨めるここは、陣営も狙いすました一戦だと思いますね」
打越「データで優勢なのに加えて、実際に世代のレベルの高さを考えても4歳馬を狙う手だと思うけど、俺が魅力を感じるのはブレスジャーニーの方だな。3ヶ月半ぶりで追い切り2本と、明らかに急仕上げだった前走の巴賞でも、最後は追い上げて格好は付けたし、叩いての上積みは大きいよ。2歳時とはいえ、重賞を連勝した時の相手を考えれば、素質は上位。そして何より、当時の鞍上に戻るのなら、狙い目だろう」
目黒「前走は、放牧先でも少し順調さを欠いていたという状況だっただけに、急仕上げだったのも仕方ないと言えましたが、レースでも終始内にモタれるような姿勢で走りながら、外を追い上げて勝ち馬とコンマ1秒差でしたからね。“一瞬は勝ったかも?と思ったね。でも内容は悪くなかったんじゃないかな。小回りや洋芝に対応できることは分かったし、前走のデキであそこまで走れるんだから、やっぱり能力は高いよ”と山田助手は振り返っていましたし、“前回とはメンバーも違うけど、それでもいいところを見せてくれるんじゃないかな”と、期待を寄せていましたね」
小桧山「函館で稽古を付けている中井騎手も“前走が6~7分だったのに対し、今回は8~9分。間違いなくアップしてます”と状態には太鼓判を押していたぞ。そしてポツリと“乗りたかったなぁ…”とも」
デスク「そのコビちゃんはスズカデヴィアスに◎ときたか。前走で重賞を勝ってハンデ0.5キロ増にとどまったのは、恵まれた感を受けるよな」
デスク「そのサクラアンプルールは、実績では最右翼の存在だが、トップハンデ以上に休み明けが嫌われてるのか?」
板子「昨年も休み明けのここで9着と敗れて札幌記念を勝ったように、元々が叩き良化型ですから、狙いは次と見る手はありますね。ただ、陣営はハンデ58キロを覚悟していたようで、スズカ同様に恵まれた感も受けます。直前も軽めとはいえ、休み明けとしては悪くない動きを見せていますし、勝ち負けまではどうかと思いますが、見苦しい競馬にはならないでしょうね」
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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