レイデオロに次ぐ◎を集めた意外な馬とは… 馬券1万円勝負も今年最終決戦

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まだまだ控える穴馬たち そして影の主役のアノ馬は

加茂「テンに行けず、どうしても後ろからの競馬になってしまうミッキースワローやけど、キセキが逃げて他の有力馬も早目に動く形になれば、まとめて一気に面倒を見る可能性があるんやないかと思いますが…」

須藤「確かに、ハマリ待ちとはいえ、中山コース自体は得意な馬ですし、そういう流れになりそうなメンバー構成ですからね。前走のジャパンCも、その予行演習のような乗り方だったのは、不気味ですよ」

小桧山「菊沢師は“中山向きとは思っているが、好走しているのは外回りコースの方。テンにモッサリの馬だから、やっぱり上手に流れに乗れるかが鍵なんだ。最後にいい脚を使った前走の内容なら、前半が楽になるぶん府中の方が今ならいいのかも”との見立て。ただ、その割には“JCを叩いて有馬、という青写真通りに来られたし、ノーチャンスとは思っていない。あとはノリさんにお任せだね”と、結構色気もある様子だったな」

伊利「中山で走るのは3歳春の2戦以来となるマカヒキですが、レース史上唯一となる1分59秒台で制した弥生賞と、当時のレースレコードだった皐月賞での2着なら、イメージ以上に合うのではないかと思います。先輩ダービー馬の意地をここで見せるシーンも十分ありますよ」

守屋「僕も、天皇賞に続いて今一度マカヒキを狙いますが、当時のパドックでは以前の迫力も戻り、気配も良く映ったんです。ただ、レースではスタート直後に内にヨレてスワーヴリチャードと少し接触。そのまま後方からの追走となった上に、ハイペースで時計の速い決着で離された後方からでは厳しい流れになってしまったもの。その後、ジャパンCは疲れが抜けないとの理由で回避しましたが、あの大レコードで“行った行った”の結果となったレースを見送ったのは、ある意味正解だったかもしれません。前走も上がり3ハロンは出走メンバー中で3番目に速いものでしたし、復調は確かと言っていいですよ」

広田「確かにジャパンCを自重したことは、本来の動きを取り戻しているという点でも陣営の正しい判断に思えますね。不発に終わった前走で、人気も評価も急落した感を受けますが、自ら4番という好枠を引き当てた岩田騎手も、相当な気合が入ってましたよ」

マカヒキ

復調が感じられる一昨年のダービー馬マカヒキ(左)(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「あと、一昨年の覇者サトノダイヤモンドの不人気もちょっと意外だな。◎は、えーっと、菅だけなのか」

「昨年のキタサンブラックやオグリキャップの例こそあれ、引退の花道を飾るケースは少ないシチュエーションですが、馬を見ていると、走ることが嫌とは言っていない、まだ走りたくて仕方ないように映るんですよ。最終追い切りの前日の18日は坂路で確認しましたが、自分から前へ前へ進んで鞍上をリードして“あくまで俺が主人公だ”と言わんばかりの姿がそのまま目に入りました。これはジャパンCの前あたりから感じ始めたことですけど、敗れたとはいえ幸いにもダメージが残る走りではなく、レース後の12日の坂路ではバルーンの様な体を見せて回復の早さに驚かされたほどです。ここ2週の姿に◎を打って、ラストランの完全燃焼を応援したいですね」

那谷「最終追いに跨いでいた岩崎助手も“引退レースとして悔いのない仕上げができました”と胸を張っていたし、俺も厩舎担当として純粋に応援したい気持ちはあるよ。とはいえ、池江寿師は“3歳時に菊花賞や有馬記念を勝った時の凄味には及ばない。あの頃がピークだったかも”と。野球のピッチャーに例えて“剛速球で鳴らした投手が技巧派に転身した感じかな”とも言ってるんだ。この技巧派の部分が、現状の強みである操作性や器用さに相当するわけだけど、来る可能性があるとすればトリッキーな中山2500mでごまかしが利いた際だろうな。展開の紛れや運の味方も必要じゃないかと思うけど…」

馬場「僕は、そんな終わった感のある馬よりも、地力強化の目覚しい馬、パフォーマプロミスを狙います。穴人気になっていた宝塚記念では9着に沈みましたが、4コーナーでかなり外に膨れるロスがあったもので、力の差とは言えなかったように思います。この舞台でも勝ち鞍があるように、本来は器用な運びもできる馬ですし、好枠も引き当てての一発に期待したいですね」

板子「その中山2500mでの勝ち鞍は、昨年の有馬の前日のレースでしたが、勝ちタイムの比較でも僅かコンマ5秒差で、時計的にも悪くないものです。スパッとはキレない反面、追っての渋太さが売りの馬ですから、キセキの刻む速いラップで極端な決め手勝負とはならないと予測されるのも有利な材料でしょう。立ち回りひとつでチャンスはあるはずです」

「陣営も“宝塚では走り切っていないし、むしろあの負けはいい勉強になった”とのことです。以前は速い調教で体を減らすところもあった馬ですが、“今は体重が減らなくなって、そういった意味でもまだ成長過程にある。前走内容にもまだ奥があるところを見せてくれたし、鞍上にも跨いで感触をつかんでもらい、やれることはやった”とも。当然、軽くは扱えませんよ」

デスク「今でも悔しいのが昨年の有馬なんだが、サクラアンプルールは、不利がなければ勝ってたんじゃないかと思ってるんだ。◎を打っているぐらいだから、坂倉も同感なんだろ?」

坂倉「まぁ、勝っていた、とまでは言いませんが、際どい勝負になった可能性はありますね。今年は逆算したローテーションを組んで“有馬をピークに”という金成師の言葉通りに万全の状態です。中山らしい紛れのあるレースになれば、浮上のシーンも十分ありますよ」

瀬古「あと、ミッキーロケットは、調整遅れでぶっつけとなった天皇賞が、得意とは言えない速い上がりの決着だったことも考え併せれば及第点の内容でした。その後は筋肉痛により、予定していたジャパンCを回避しましたが、最終追いで自己ベストに迫る時計もマークしましたし、デビュー戦からのビデオを観て栗東に駆け付けたというマーフィー騎手も“イメージ通り。フレッシュな状態にある”と好感触でしたね。見届けた音無師も“宝塚記念の時に匹敵する状態”とのことなら、得意のロングスパートで夏に続いてのグランプリ連覇も夢ではないはずです」

山崎「昨年の皐月賞で、先行馬に厳しい流れを早目先頭から4着に粘ったクリンチャーは、スタミナ勝負になれば怖い存在だと思います。キセキが作る締まった流れを各馬が早目に動いての消耗戦になれば、食い込みがあっていいですよ」

デスク「あとは、注目度ではナンバーワンのアノ馬だが、全員合わせても△が3つか…」

小野智「結果3位だったファン投票でも、1位に1万票足らずのところまで差を詰めたオジュウチョウサンですが、陣営は“さすがに平地ではまだ条件級の身だし、ここで大きいことは言えない”と前置きしながらも、“いつも、いい意味で裏切ってくれる馬で、こちらの想像を超えてくる”とのこと。私の△印も、けっしてオヒネリではないですからね」

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