エアスピネルは流石に… マイナス要素に対し笹田師は「想定の範囲内」

優馬TM座談会
函館記念

弥生賞「45万」フラワーC「14万」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

人気や実績をあざ笑う近年の結果 今年の特注は

デスク「実績馬が一長一短とも言うべき状況で、これが重賞初挑戦となるレッドローゼスに人気が集まるのも必然的な流れだな」

小桧山レッドローゼスは、コーナー4つの右回りでの1800~2000mという条件に限れば、12戦して馬券対象外が僅か1回。そのほとんどに蛯名騎手が乗っていたのなら信頼できるよ。洋芝も札幌で実績があるし、前走の2着馬が先週の七夕賞で2着なら、重賞でも足りると見ていいはず。重以上の馬場になった時や、前残りの競馬になると万事休すかもしれないけど、それでも◎の期待をかけたいな」

三代川「前走の福島民報杯には、七夕賞の2着馬のみならず、4・5着馬も出走していましたからね。たとえ後ろから運ぶ形になったとしても、向正から4角にかけて極端にペースが上がらなければ、前走同様の競馬ができるのではないでしょうか」

落合「加えて言うなら、レッドローゼスの前走は巴賞3着のカデナをも負かしているからな。早目に函館入りして1ヶ月近くも時計を出し、仕上りも万全だと思うぞ」

板子「蛯名騎手を背に好時計で先着した最終追いに“正義は少し重いかも、って言っていたけど、あれだけ動けば十分だよ。札幌で勝っているように洋芝実績もあるし、流れひとつだ”と、国枝師も納得の表情でしたが、やはり問題は当日の雨予報ですね。田村助手は1週前の時点から“走法から雨で湿った馬場は良くないので、乾いた馬場で走らせたいんだけど”と不安を口にしてましたし、相手云々よりも自分の走りができるかどうかでしょうね」

レッドローゼス

函館は初も、札幌で1勝2着1回という洋芝実績を持つレッドローゼス(撮影:日刊ゲンダイ)

馬場「僕はポポカテペトルを狙ってみたいですね。9ヶ月ぶりで実力を発揮できなかった前走は度外視できますし、不良馬場の菊花賞でキセキにコンマ3秒差の3着とポテンシャルは高く、また道悪も申し分ありません。持ち味のスタミナとパワーを生かせる洋芝もプラスと考えていいでしょう、ここへ向けて、輸送でもノーザンF天栄を経由するなど、テンションが上がり過ぎないよう、陣営も工夫して調整してきましたし、55キロのハンデなら十分勝ち負けになるはずです」

木谷ポポカテペトルは、ややズブいタイプなので1600万勝ちの時のように積極的に動いていく形は合ってますし、鞍上との相性も3戦して1着&5着&2着と良いですから、各馬の仕掛けが早くなりがちなこの条件はハマるかもですね」

板子マイネルファンロンの前走巴賞は、元々は函館記念から始動する予定だったのを前倒ししたもので、帰厩してから日も浅い急仕上げでは失速も仕方なかったと思います。対して今回は最終追いでも迫力十分の動きを見せ、元々攻めは動くとはいえ叩かれて着実に上昇しています。3歳時にはスプリングSで3着などポテンシャルの高さを示していた馬ですし、例年以上に混戦ムードの今回はチャンス十分と見ます」

山崎「前走に関しては急仕上げに加えて、1800mも気持ち短い馬ですからね。今回はベストの2000mで、力の要る馬場も得意ですから洋芝や雨予報も歓迎です。その前走で大敗した分、かえってハンデも軽くなった印象も受けるので、ここは狙い目でしょう」

木谷「実は巴賞の時に僕が本命にしたのがマイネルファンロンだったんですが、展開が厳しくて自分の競馬をさせてもらえませんでしたよね。前回から距離が延びてメンバー的にも前半は落ち着いた流れになりそうな上にハンデ戦ですから、もう一度注目したいですね」

デスク「そんな巴賞組だが、さっき出したデータ通り、やっぱり好走組の名前が挙がらないんだな」

小桧山スズカデヴィアスの巴賞は、59キロを背負っていたこともあって、俺たちもビックリしたけど、陣営も驚いたんじゃないかな。担当の児玉助手は“59キロであの勝ち方。展開も良かったけど地力を再認識したよ。この中間はその反動が気になったけど順調に来ているし、57.5キロのハンデも想定内。暑さに弱い馬だから今年の涼しさもいいね”と、もう一丁を狙っていたけど」

木谷「巴賞から斤量が減るのは歓迎でしょうけど、その前走は展開がこれ以上ないくらいハマった感じがするんですよね。そこから中1週でダメージも気になりますし、個人的には買いづらいですね」

小桧山「巴賞2着のナイトオブナイツは、昨年も巴賞を勝ちながらここで8着に終わったんだけど、岡冨助手は“去年はスタートの後手が痛かったもので、スムーズならもっとやれたはず。中間は反動もなく本当にいいデキだし、スタートを普通に出れば”とのこと。実績一息の2000mについても“乗り方ひとつ。こなせない距離ではない”と、池添兼師は前向きだったぞ」

木谷「巴賞では昨年の1着から着順を落としたとはいえ、今年は斤量が昨年より1キロ増えていたことを考えれば、評価できると思います。昨夏の札幌記念10着以降は7戦連続で掲示板を確保と、距離や条件を問わず堅実なタイプなので、押さえておきたいですね」

落合「巴賞好走組に関してだけど、スズカデヴィアスは2戦続けての連絡みが3歳春以降はないというムラ馬だし、ナイトオブナイツも1800mと2000mであまりにも実績が違い過ぎる馬だからな。好走組は割り引きのデータを持ち出すまでもなく、ここでは手が出せないんじゃないかな」

山崎「ここ2走の内容が案外のメートルダールですが、武藤騎手は“美浦にいる時と比べて変わりはないですし、お世話になっている戸田先生の馬で重賞を勝てたら”と、前向きでした。ただ、陣営は“札幌で洋芝は経験しているけど函館は初めて。違った面を見せてくれれば”といった程度で、やはり近走の不振からそこまで強気にはなれないようです」

板子「あと、△しか打てませんでしたが、ちょっと気になるのがアメリカズカップです。前走の巴賞は早仕掛けで失速しましたが、内容は着順ほど悪くなかったと思います。重馬場のきさらぎ賞を勝ち、不良馬場のオープン特別も勝っている馬ですから、雨次第ではマークが必要でしょう」

デスク「そんなところか」

木谷「そんなところじゃないです。僕の◎ゴールドギアが残ってます。3勝クラスからの格上挑戦で52キロと最軽量ですが、3歳時の昨年はハイレベルだったニュージーランドTでコンマ1秒差の4着と力は証明済みです。近10戦のうち9戦で上がり3ハロン最速の末脚を使ってますが、右回りのコーナーリングが巧い馬なので、特にここ2戦で見せた3~4角の追い上げはかなりの迫力でした。実際に函館の1800mでも勝ってますしね。人気の一角レッドローゼスとは昨夏の札幌でコンマ2秒差ですから、ハンデを考えれば勝ってもおかしくないですよ」

デスク「ローカル予想スタッフとして、今回は真面目な木谷だと思ってたら、結論はいつも通りだな。1年前に接戦してハンデがどうたら、と言っても、そこからの成長の計算が抜け落ちているじゃないか。俺は素直にレッドローゼスで堅いと思うぞ。あとは被った人気にならないことを祈るのみだ」

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優馬2歳馬チェック

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