楽勝アルジャンナに課題あり　５頭立て新馬戦で強さは？？？

瞬発力やバネを隠し切れない　アルジャンナ

9/8(日) 阪神5R 2歳新馬 芝2000m
アルジャンナ　牡　馬体重：460kg
★★★★★★★　7点
騎手：川田　厩舎：(栗) 池江寿
生産：ノーザンファーム
馬主：吉田勝己
父ディープインパクト
母コンドコマンド（Tiz Wonderful）

予定していた小倉戦は除外となり、ここはまさかの５頭立て。スタートは遅く、序盤で行きたがる素振りを見せたので、最後方で折り合いに専念する形。３角辺りから徐々にスピードを上げて前との差を詰めていき、直線は外からノーステッキで抜け出した。全くの楽勝といえ、まだまだ伸びしろのあるレースぶりだけに、今後の成長に期待したい。

単勝オッズ1.1倍だったアルジャンナ(黒帽)が楽々デビュー勝ち（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

パドックでは２人引きでテンションは高め。レースでも出遅れたり行きたがったりと、幼い面があるだけに、気性面の成長は必須。それでも、惚れ惚れするような好馬体で、筋肉量と骨格のバランス、そしてシンプルに見栄えも素晴らしい。瞬発力やバネを隠し切れないといったシルエットで、良馬場の切れ味勝負で強さを発揮するタイプ。距離適性に関しては気性面の影響が大きそう。

血統診断

母コンドコマンドはアメリカで走り、２歳時にダート1400ｍのＧI・スピナウェイＳを勝利、母父Tiz Wonderfulも２歳時に重賞２勝をマーク。母系は早熟のスピード血統という印象が強い。本馬の馬体の仕上がりの良さはこの母系から来ている部分も大きいだろう。ディープインパクト産駒に少し物足りないパワー面が補強された配合に映るが、距離適性はマイル前後がベターかも。

馬券の狙い目→気性面の成長が今後の活躍のためには必須の課題。2000ｍ戦で勝ち上がったが、現状ではマイル向きの印象もある。良馬場の決め手勝負なら要注意だろう。