スノーフォールら強豪集結も、今年こそ日本馬の悲願達成となるか!?【凱旋門賞・展望】
~記念すべき100回目 欧州勢は今年も強敵揃い~
日本でも注目の集まるディープインパクト産駒のスノーフォールは、前走のヴェルメイユ賞でまさかの2着。それまで1番人気に推していたブックメーカーも評価を落とす形になり、混戦に拍車をかけた。ただ前哨戦は大事に乗りすぎた印象もある。今年に入ってのGI3連勝の内容はこの馬の力を示すもの。巻き返す力は十分で見直しは必要。
レーティング上位の英国3歳馬も有力候補。GI3連勝中と勢いに乗るハリケーンレーンはここまで7戦6勝。今回と同じ舞台のパリ大賞を6馬身差で快勝しているのも強調材料。距離適性は高い。しかし、セントレジャー勝ちからの臨戦過程は凱旋門賞で勝利がないだけにジンクスを破れるかが注目ポイントとなりそうだ。
アダイヤーは英ダービーで4馬身半差の圧勝。ハリケーンレーンなどを退けた。前走のキングジョージではドバイシーマCでクロノジェネシスを破ったミシュリフに快勝。一頓挫あってニエル賞を回避した影響は心配されるが、そのポテンシャルは高い。
5歳牝馬のタルナワは昨年、GI7勝のマジカルなどの強豪を破ってGIを3連勝。今年はこの凱旋門賞を大目標に余裕を持ったローテで臨んでくる。不利がありながらも今期レーティングトップに君臨する強豪セントマークスバシリカを相手に2着した愛チャンピオンSは評価できる内容。今回も好レースは必至だ。
ほかに武豊騎手が騎乗するブルームは重い馬場なら浮上の余地あり。
日本馬2頭の臨戦過程は
日本のグランプリレースを3連勝中のクロノジェネシス(栗東:斉藤崇厩舎)は、ギリギリまで国内で調整して本番9日前に出国という異例の臨戦過程だが、ここまで順調にきている。コンビを組むO.マーフィー騎手に直前アクシデントこそあったが、騎乗には心配ないとのこと。馬場には適性がありそうで力を出し切れば期待できる。
もう一頭の日本馬ディープボンド(栗東:大久保龍厩舎)は、逆に前哨戦を使っての出走。フォワ賞勝ちで現地での評価も急上昇。急遽、鞍上はM.バルザローナ騎手にバトンタッチとなったが、欧州勢にはないテンのスピードがあり、ここで見せ場があって不思議ない存在だ。
今年こそ日本の悲願である凱旋門賞制覇に手が届くのか!? それともまた欧州の厚い壁に阻まれるか!? どちらにせよ見逃せない熱い一夜となりそうなことに変わりはない!
・凱旋門賞の発走予定時刻は、日本時間10月3日(日)23:05予定。
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