“衝撃”の桜花賞候補は「モーリス級」!? ウンブライルに★8つ
ステルヴィオの全妹が3馬身半デビュー! ウンブライル
6/18 (土) 東京5R 2歳新馬 芝1400m
ウンブライル 牝 馬体重:464kg
★★★★★★★★ 8点
騎手:C.ルメール 厩舎:(美浦)木村哲也
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父:ロードカナロア
母:ラルケット(ファルブラヴ)
不利な1400mの外枠でスタートこそ一息も、スピードの乗りが他馬より一段と速く、即座に2番手を確保。直線入り口で逃げ馬をパスすると、仕掛けられてからの伸びも鋭く、真一文字に突き抜けた。結果的にはノーステッキで後続に3馬身半差をつける圧勝劇で、上がり3Fもメンバー中最速の34秒2でまとめる優秀な内容。道中は1400mとしては緩やかな流れだったが、テンの1Fを除けば全て11秒台で刻むラップ構成でスピードの絶対値が要求された一戦であった。その中でも特筆すべきは、レース上がり5F“57秒6”の数字。過去に芝1400mの2歳新馬・未勝利戦においてレース上がり5F57秒6以内を計時したレースは、本馬の新馬戦も含めて5戦あり、その勝ち馬の中にはコパノリチャード、モーリス、グレナディアガーズといったGI馬が多数、名を連ねている。レースラップの比較やステルヴィオの全妹という血統背景から本馬が、GI級のポテンシャルを秘めているのは間違いない。
・馬体診断
テンションが昂りすぎないよう考慮しパドックは二人曳きでの周回。つる首でハミの取り方には、ナーバスな面は感じられない。馬体重は全姉ステルナティーアがデビュー時446キロに対して、本馬は464キロ。馬体的には姉より骨格が大きく、体高も高い印象で、後駆のパワーもより感じられる。まだ多少、頭頸の高いフォームのため、成長しパワーアップしてくれば更に良いフットワークでノビノビと走れそう。肉体面・精神面において伸びしろは大きく、秋にどんな姿を見せてくれるか楽しみだ。
・血統診断
全兄はマイルCSの勝ち馬ステルヴィオ。血統的にはマイル辺りが理想も、兄ステルヴィオがクラシック路線でも善戦していたように若いうちは距離への融通は利きそう。母系から気難しく燃えやすい面もみせる血統だけに、本馬は姉の反省を生かし、デビュー前の稽古から追い込むことなく全て馬なりでソフトな調整方法に変更。追っていないのにも関わらず11秒台が楽に出ていたように、瞬発力はやはり非凡。兄姉も厩舎にいた縁の血筋だからこそ成せる陣営の試行錯誤が来年のクラシックで実るか、今後のレースぶりに注目したい。
【将来性まとめ】→ 過去のGI馬と遜色のないラップを3馬身半差突き抜けたパフォーマンスは、まさに一級品。血統的にも優秀で、無事に駒を進められれば、阪神JF~桜花賞といった牝馬クラシック路線で活躍を期待できる器だ。
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