天皇賞秋の連対条件クリアは3頭 最後の決め手は騎手と厩舎
秋の古馬中長距離路線、そのトップバッターを努めるのがこの天皇賞(秋)。13頭立てと例年より少ないが、GI馬7頭を迎えて好レースは必至の様相。データ班の本命はどの馬!?
1番人気は高い信頼度
昨年は大雨の影響で不良馬場となったが、結果的には1~2番人気馬で決着。例年、豪華メンバーが揃う一戦だが、やはり際立つのは1番人気の強さ。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔5.2.2.1〕
2番人気〔0.4.2.4〕
3番人気〔0.0.2.8〕
4番人気〔0.1.0.9〕
5番人気〔4.0.0.6〕
6~10番人気〔1.3.3.43〕
11番人気以下〔0.0.1.74〕
1番人気馬が馬券を外したのは過去10年で1度だけ。それも4着だからほぼ完璧と言えよう。単勝オッズが4倍未満なら〔5.3.2.1〕となっており、現時点ではレイデオロとスワーヴリチャードのどちらが人気上位になるかは分からないが、単勝オッズにも注目しておきたい。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔0.2.2.11〕
4歳〔3.5.3.32〕
5歳〔6.3.4.31〕
6歳以上〔1.0.1.71〕
6歳以上になるとガクッと成績が落ちる。6歳以上で馬券に絡んだ2頭はともに休み明けの前走・毎日王冠で勝利していた馬。それ位の活力がないと厳しい。また、牝馬は〔2.3.1.7〕と決して悪くはないが、馬券に絡んだのは全て2番人気以内の馬。加えて牡馬相手にGI連対実績もあった。ヴィブロスは海外GI勝ちこそあるが、国内での実績はなく人気面も伏兵止まりとやや苦しい。
今年は傾向も変化?
秋の天皇賞といえば、春のGIから休み明けで直接臨んでくる馬もいれば、前哨戦を使ってくる馬もいて、その見極めが難しいレースでもある。
前走レース別成績(過去10年)
毎日王冠〔5.3.4.48〕
宝塚記念〔2.4.2.13〕
札幌記念〔2.0.1.14〕
安田記念〔0.1.0.2〕
オールカマー〔0.0.0.27〕
馬券に絡んだ馬はすべて前走でGIかGIIを走っていた。オールカマー組の不振はレイデオロにとって気になるデータだが、先の菊花賞や秋華賞でこれまでのデータが覆されているように、ここは別の視点から考えてみたい。
天皇賞(秋)連対馬のポイント(過去10年)
- 重賞勝ち(20頭中19頭)
- GII以上で1着(20頭中16頭)
- GIで3着以内(20頭中14頭)
- 東京芝で1着(20頭中18頭)※うち16頭が東京芝の重賞で1着
求められる実績はそれほど特殊ではない。GI実績に関しては、例外の6頭中4頭に「5着以内もしくは0.5秒差以内」があった。よって全くGI実績のない馬は狙いづらい。前述の通り6歳以上の馬を除き、上に挙げた4点をクリアしたのはレイデオロ、スワーヴリチャード、マカヒキの3頭だけ。三つ巴の争いになりそうだが、序列の決め手は以下のデータから考えたい。
東京芝GI成績(2013年以降)
ルメール〔6.2.2.15〕、藤沢和〔3.2.3.26〕→レイデオロ
M.デムーロ〔1.4.6.17〕、庄野〔0.1.1.1〕→スワーヴリチャード
武豊〔3.1.1.29〕、友道〔6.0.2.9〕→マカヒキ
東京芝2000m成績(2013年以降)
ルメール〔24.18.14.26〕、藤沢和〔11.12.5.52〕→レイデオロ
M.デムーロ〔10.8.6.21〕、庄野〔0.0.0.3〕→スワーヴリチャード
武豊〔4.8.2.29〕、友道〔4.1.0.5〕→マカヒキ
とにかくルメールJの勝負強さが光る。騎手・厩舎ともに東京芝2000mとの相性も抜群で、◎はレイデオロとしたい。2番手評価は友道厩舎の成績の良さを買ってマカヒキ。スワーヴリチャードはM.デムーロJの2~3着の多さから更に次点の評価。
結論
◎レイデオロ
○マカヒキ
▲スワーヴリチャード
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