◎の数でアーモンドアイを上回った1頭 「女傑を倒すのは、やっぱり…」
体調もコースも不安なし アーモンドアイ
デスク「近年の有馬はベストメンバーとはいえない年も多いんだけど、今回は今年の牝馬限定戦を除く中長距離GIの勝ち馬が、すでに引退したダービー馬以外は全て揃っているんだから、史上空前レベルのメンバーになったんじゃないかな。中でも最注目はアーモンドアイだが、まずは◎支持者の根拠を述べてもらう前に、厩舎担当の守屋に、誰もが気になる香港の回避からここまでの経緯を話してもらおうか」
守屋「まずは香港遠征の取り止めですが、ちょうど出発日(11月29日)の朝に平熱よりも少し高い熱があったとのこと。“あまり問題ない程度だと思ったが、そこから飛行機に乗せて輸送するし検疫も受けてレースとなると、リスクが大きいと思ったから回避した”という国枝師の言葉通り、とにかく大事を取ったまでで、2日後には馬場に入れて運動を再開できていますし、ここに目標を切り替えてからは順調そのものです」
落合「ただ、熱発してから3週間と少しでの出走というのは、やっぱり不安が残るよ。それでもアッサリ勝たれてしまうかもしれないけど、断然人気になることを考えれば、ハイそうですか、という訳にもいかないんだよな」
山崎「ただ、アーモンドアイの1週前の追い切りや、モヤの中で時計こそ計測できなかった最終追いの直線での弾け方などを見ると、仕上りに関しては全く問題ないと思えますよね。むしろ、過去の共同会見でもそうだったように、叩き2戦目で陣営のトーンも上がっていることを考えれば、間違いなく天皇賞以上の状態にあると言えるのではないでしょうか」
須藤「月並みな言い方ですけど、これだけの馬ですから、何か不安があれば無理に使うこともないはずですし、出走してくる限りは大丈夫だと判断していいですよね」
桜井「今さら言うまでもない現役最強馬に、逆らう理由もないですよ」
デスク「本紙武井も、そういった不安はないと見ての◎なんだな」
武井「かつての後方からの競馬では、初めてとなる中山内回りへの対応が鍵となるところでしたが、昨年のジャパンカップは2番手からの抜け出し、前走にしても好位から内を捌いてきたようにレースぶりに幅が出ていますから、問題ないと見ていいでしょう。状態に関しても、直線だけしか見えなかった最終追いで一瞬のうちに併走馬を突き放したあたり、僕も天皇賞からの上積みすら感じていますよ」
田崎「コースに関してはどうなんでしょうか。もちろんアーモンドアイに克服できる可能性は十分ありますが、コーナー6回の中山2500mでフルに能力を発揮できる馬と、そうでない馬がいますからね。もし後者のパターンで、やはり少なからず熱発の影響が残っていたりすると…」
小桧山「何より鞍上との絶妙なコンタクトが取れる馬だから、コースも不問と見ていいだろう。3着に敗れた安田記念はそのあたりが巧くいかなかったわけではなく、アクシデントと言っていいほどの完全な不可抗力だったからな」
瀬古「内過ぎず外過ぎずのこの枠順も、労せず馬群を捌けそうですし、あのような不測の事態も考えにくいですよね」
三代川「いまだ後ろから差されたことのないアーモンドアイにとって、もしも負けるとすれば極端なスローで前を獲り逃がすシーンかなとも思っていたんですが、逃げ・先行タイプの馬が外目の枠に集まったことを考えれば、あまり遅い流れにはならないでしょう。当然、紛れのない能力がモノを言うレースになると思いますし、素直に突出した能力を信じたいですね」
デスク「未知となる距離やコースについては、もう一度守屋に語ってもらおうか」
守屋「まずルメール騎手は“とても賢い馬だし乗りやすいので、中山でも大丈夫でしょう。昨年のジャパンカップをレコードで勝ったようにスタミナもあるし、距離も心配していません。自信ありますよ”と。国枝師も“初の海外遠征でナイターだったドバイでも結果を出してくれたし、今までも初のコースでもちゃんと走って結果を出してくれたから、中山でも大丈夫だろう”と、意に介してませんでした。むしろ、気になるのは天気かもしれませんが、稍重の発表以上に馬場が悪かったシンザン記念が後方から大外一気の脚で他馬を置きざりにしているので、少々の馬場悪化も心配ないはずですね」
デスク「とはいえ、リスグラシューがスタッフの◎の数でアーモンドアイを上回っているのには、ちょっと驚いたな」
持木TM
スプリンターズS(GI)
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土屋(競友)
シリウスS(GIII)
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菅TM
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