◎の数でアーモンドアイを上回った1頭 「女傑を倒すのは、やっぱり…」

優馬TM座談会
有馬記念

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有馬の歴史は波乱の歴史 私はコレで夢を買う

伊利「僕はヴェロックスの一発に期待します。上がり3ハロンが11秒7-11秒6-11秒4とゴールに向けて加速していった皐月賞が秀逸と言える内容で、ゴール前で勝ち馬と接触する不利があってのアタマ差2着という結果も勝ちに等しいと言えます。東京や京都と阪神の外回りを除けば、4戦して敗れたのがその皐月賞のみというパーフェクトな戦績ですし、この舞台適性の差で逆転も十分と見ました」

加茂「勝てなかったとはいえ、クラシック3戦で全て馬券対象というのは、間違いなく世代トップレベルの力を示すものやし、過去10年で5勝している3歳馬のうち、4頭までが菊花賞からの臨戦。適度に間隔をあけたことで結果が出ているのは、歴史が示す通りやろ。人気を背負ってマークされる立場やった前走とは違って、気楽な立場の今回はかえって不気味やし、立ち回りの巧さで一発の魅力は十分あるはずや」

広田「先ほども6番を引いた矢作師のガッツポーズの話が出たように、どの陣営もノドから手が出るほど欲しかったのが内目の枠で、しかも後入れの偶数番でしょう。結果、残り物に福とばかりに最後に残った2番枠を引き当てたのがスワーヴリチャードですが、おととしが14番枠で終始外々を回らされての4着だったのなら、今年の枠でそれ以上の期待をかけてもいいはずです。“前回以上で最高のデキ”と話すマーフィー騎手の腕に夢を託したいですね」

スワーヴリチャード

JC以上の状態で臨むことになりそうなスワーヴリチャード(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「広田の担当では、3頭出しの友道厩舎勢も気になるところだけど」

広田エタリオウシュヴァルグランについては近況からも少し厳しそうですが、脈があるとすればワールドプレミアでしょうか。ただ、中山コースはおろか関東圏への長距離輸送も初めてで未知の部分が大きいんですよね。“大外を回って勝てるだけの相手ではない”と武豊騎手も話していたように、できるだけ距離ロスを抑えてうまく立ち回れるかどうかでしょうが…」

久光「僕はエタリオウの一撃に今年最後の夢を託しますよ。ブリンカーを再び深くして臨んだ前走のジャパンCでは、それまでの体たらくが嘘のような行きっぷりで、ロスなく回った馬が上位を占めた中、外々の追走で一旦は前に並びかけた走りには着順以上に復調ぶりが感じられました。加えて、馬体が絞れて本来のムダのない体つきになっていた点も、スランプを脱したと思わせる要素です。世代のレベル差を考えても4歳世代の高さに疑いの余地はないですし、好枠も引けて前走のような前向きなレースができるなら、激走も十分アリかと思います」

打越「さっき三代川も言ってたけど、アーモンドアイが負けるとすれば、安田記念もそうだったようにそれより前で競馬をする馬しかないだろ。ならば、キセキだ。今回は同型も揃っているとはいえ、速い流れでスタミナ勝負になるのは好都合で、持ち味である持久力も生きるはず。今年は海外遠征帰りとなるけど、大レコード決着のジャパンCからの臨戦だった昨年と比べても消耗が少ないと思えるし、5着だった昨年以上の走りを期待してもいいだろう」

清野「今回はアエロリットが逃げ宣言をしていますが、逃げなくてもレースができるキセキにとっては、その後ろでスムーズな競馬もできそうですから、格好のペースメーカーとなるのではないかと思います。ルーラーシップ産駒なら5歳の秋でもまだまだ成長が見込めますし、そもそも有馬記念は菊花賞馬の好走率が高いレースですからね。ムーア騎手の腕にも期待したいところです」

目黒「今年の凱旋門賞については日本勢には厳しい馬場状態だったことを考えれば、けっして悲観する結果ではなかったと思いますし、帰国後の状態についても“カイバ食いが落ちたり、何かしらのダメージが出ることも心配していましたが、しっかりと疲れも取れて全くアクシデントもなく調整できたので、本当に順調です。昨年と比較しても遜色のない状態に持ってこられたと思います”と、陣営は不安がないこと強調してました。ただ、やはりハナを切ってこその馬だと思うので、同型との兼ね合い次第になる気はします」

武井「僕は、外国人騎手の騎乗馬に注目が集まり、人気の盲点となりそうなフィエールマンが面白い存在だと思います。これまた前走の凱旋門賞では異質の馬場に泣きましたが、それ以外の敗戦も、3歳時のラジオNIKKEI賞が捌き遅れ、アメリカJCCが熱発明け、札幌記念が位置取りの差と、いずれも明確な敗因があったものです。逆に本来の自在性を発揮できた菊花賞と春の天皇賞では勝負強さを見せて勝ち切っていますし、そういう競馬のできる池添騎手を鞍上に迎えて、一発の魅力はあるように思えます」

久光「帰厩後間もなくのフィエールマンは緩さも残していましたが、逆に言えば放牧先でしっかりとリセットできたということで“直前までしっかり攻め込むプランの調整も実行できたし、体調に関しては一番良い頃と遜色のないレベルまで持ってこられた”と、手塚師も納得顔でした。雨に関しては“凱旋門賞ほど悪くならなければ大丈夫”とのことで多少の降雨は割り引き不要と見ていいですし、開業初となるグランプリ制覇に向けて、師もかなりのヤル気を見せてましたよ」

デスク「あとは、これまた引退レースで、予定していた屋根が急遽いなくなってしまったレイデオロだが」

馬場「前走のジャパンCについては馬場が全てで陣営もそう悲観はしてませんでしたが、今回も“いい馬場でやりたい”という願いがあるようです。ラストランに向けて、できることはやってきて、あとは気持ちが入ってくれれば、といったところですね」

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