ＧI馬ステルヴィオが抱える不安要素「今回の結果次第で…」

ステルヴィオは「かつての動きを取り戻した最終追い」がＧｏｏｄ

僚紙・競友の目利き調教班　前田ＴＭ
「最終追いでかつての動きを取り戻しました。追えば追うほど豪快に伸びて見せたもので、しかもゴール板を過ぎても乗り手が追い続ける念の入れようでした。週２本ペースで８本と量も十分なら、週末も坂路でそれなりの負荷をかけていたりと質も十分。その上で、最後の最後にこの動きなら文句はないですね。９ヶ月ぶりでも何の不自由もなく動けると見ます」

ステルヴィオは「３走前の濃い内容」がＧｏｏｄ

最終ジャッジは俺に任せろ　本紙担当・須藤ＴＭ
「一昨年のマイルＣＳ勝ちは、枠順や展開、そして進路取りや相手関係など全てが噛み合ったもので、そこまで強いとは感じなかったんですが、昨春の使い出しだった中山記念はかなりのメンバーが揃っていたことを考えれば中身の濃い３着だったと思います。その後の２戦、大阪杯は距離、安田記念は出遅れと、敗因がハッキリしていて悲観する必要はないですし、昨秋にはスプリンターズＳでの復帰を目指していたほどですから、陣営もスピード勝負に自信があるはずです」

ステルヴィオは「結果次第で手術」がＢａｄ

木村厩舎担当　西田ＴＭ
「スプリンターズＳ回避の原因となった目の外傷は問題がなく、帰厩後も順調に乗り込めましたが、良化の余地は残した仕上げでしょう。陣営によると“首さしが太くなり、体のバランスや走法がより短距離へとシフトしている”とのことですが、この先の路線がマイルになるかスプリントになるかも占う一戦になるかと思います。ただ、そういった路線の未定に加えて、元々あったノドの不安もあり“今回の結果次第では手術を行う方向に持っていく”とのこと。ここで勝ち負け、というよりは、先々にいい形でつなげたいのが第一、という印象を受けますね」

不安要素を抱えるステルヴィオ(手前)だが最終追いの動きは上々（撮影：日刊ゲンダイ）

ステルヴィオは「開幕週の１４００ｍ」がＢａｄ

買う気すら起きない自信の抜け　田崎ＴＭ
「昨年の使い出しが中山記念だったのに対し、今年はこちらを使ってきたというのは、その先に高松宮記念を見据えているんでしょうが、賢明な選択とは思えませんね。前走の安田記念にしても、スタートが悪くて、レーン騎手をもってしても流れに乗せることができなかったわけですし、初の１４００ｍ、しかも開幕週の馬場で流れに乗れるかどうかは甚だ疑問です。直線で地力を見せたとしても届くには至らないと判断しました」