優馬編集長日誌 1月21日号「現4歳世代」

優馬編集長日誌
アメリカJCC東海S

サトノラーゼンは どうなのか

 今週の芝の重賞・アメリカジョッキークラブC(日曜・中山芝2200m)に目を向けてみよう。現4歳馬の登録は昨年のダービー2着馬サトノラーゼンだけ。アメリカジョッキークラブCは先週の日経新春杯とは違って4歳馬の活躍は目立っていないが…。次に示したのは芝における現4歳世代の距離別成績とクラス別成績(先のデータと同時期)である。

〔現4歳世代の距離別戦績〕(2015年6月6日~12月27日)
芝1000m  2- 4- 3- 39  4.2% 12.5% 18.8%
芝1200m 37-33-24-334  8.6% 16.4% 22.0%
芝1400m 19-14-16-178  8.4% 14.5% 21.6%
芝1500m  2- 2- 3- 24  6.5% 12.9% 22.6%
芝1600m 28-22-24-223  9.4% 16.8% 24.9%
芝1700m  0- 0- 1- 2  0.0%  0.0% 33.3%
芝1800m 31-30-24-283  8.4% 16.6% 23.1%
芝2000m 37-31-35-248  10.5% 19.4% 29.3%
芝2200m  8- 5-10- 79  7.8% 12.7% 22.5%
芝2300m  1- 1- 1- 6  11.1% 22.2% 33.3%
芝2400m  9- 9- 5- 38  14.8% 29.5% 37.7%
芝2500m  2- 1- 3- 14  10.0% 15.0% 30.0%
芝2600m  3- 8- 5- 51  4.5% 16.4% 23.9%

〔現4歳世代のクラス別戦績・芝〕(2015年6月6日~12月27日)
500万下 114-106-103-1122  7.9% 15.2% 22.4%
1000万下  49- 42- 36- 256  12.8% 23.8% 33.2%
1600万下  10- 8- 4- 48  14.3% 25.7% 31.4%
OP特別  2- 3- 4- 44  3.8%  9.4% 17.0%
 重賞   5- 1- 7- 54  7.5%  9.0% 19.4%

 勝ち馬の数が多いのは芝1200mと芝2000mだが、率がいいのは芝2400mを中心とした長めの距離。現4歳世代は少し長めの芝に強い馬が多いのか。アメリカジョッキークラブCは芝2200m。この点においてはサトノラーゼンは買いだ。だが、クラス別戦績において率が高いのは1600万下や1000万下。OP特別や重賞では壁にあたっているようなデータにも見える。さて どうしよう。人気になるようなら、前走が高UK値のクランモンタナマイネルフロスト、あるいは前走が高UK値に近かったヤマニンボワラクテの勢いに乗る手も。

東海Sの4歳馬は穴っぽい

 今週は東海S(中京・ダート1800m)もあるのでダートの現4歳馬についてもみてみよう。芝と同じように現4歳世代の距離別戦績とクラス別戦績を調べてみる。

〔現4歳世代の距離別戦績〕(2015年6月6日~12月27日)
ダート1000m 11-14-14- 65  10.6% 24.0% 37.5%
ダート1150m  4- 6- 5- 55  5.7% 14.3% 21.4%
ダート1200m 27-26-30-331  6.5% 12.8% 20.0%
ダート1300m  4- 5- 4- 41  7.4% 16.7% 24.1%
ダート1400m 34-21-23-300  9.0% 14.6% 20.6%
ダート1600m 10-13- 7-109  7.2% 16.5% 21.6%
ダート1700m 26-26-24-283  7.2% 14.5% 21.2%
ダート1800m 49-45-36-450  8.4% 16.2% 22.4%
ダート1900m  7- 3- 5- 37  13.5% 19.2% 28.8%
ダート2000m  1- 2- 0- 22  4.0% 12.0% 12.0%
ダート2100m  5- 5- 3- 39  9.6% 19.2% 25.0%
ダート2400m  2- 3- 1- 19  8.0% 20.0% 24.0%
ダート2500m  0- 0- 1- 4  0.0%  0.0% 20.0%

〔現4歳世代のクラス別戦績・ダート〕(2015年6月6日~12月27日)
500万下 132-133-123-1461  7.1% 14.3% 21.0%
1000万下  37- 31- 28- 250  10.7% 19.7% 27.7%
1600万下  8- 2- 0- 36  17.4% 21.7% 21.7%
OP特別  2- 1- 1-  4  25.0% 37.5% 50.0%
 重賞   1- 2- 1-  4  12.5% 37.5% 50.0%

 ダートにおいて勝ち鞍が多いのは1800m、勝率は同じ中距離の1900mがいい。連対率と複勝率は1000mがトップだったが、連対率の2番目は2400mで複勝率の2番目は1900m。中距離においての現4歳馬の質はいいといえそう。そして芝とは違い、クラス別戦績においてはOP特別の勝率、OP特別と重賞の連対率・複勝率がトップだ。東海Sに登録のある4歳馬はサージェントバッジとライドオンウインド。世代データからの狙い目は十分ある。特にサージェントバッジは前走と4走前が高UK値。4歳馬でなくとも注目したい馬である。

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。

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