優馬編集長日誌 4月14日号「ディープ産駒が勝っていないGI」

優馬編集長日誌
皐月賞

立ちはだかるのは…

 登録馬の中で皐月賞馬を輩出している種牡馬は、今年の場合、キングカメハメハだけ。ディープインパクト産駒に立ちはだかるのは、そのキングカメハメハ産駒のリオンディーズだろう。高UK値云々でいえば、前走と2走前が高UK値。初戦も高UK値に近い値だった。朝日杯FSは1人気のエアスピネルを後方から一瞬にして捕らえ、2歳王者に。弥生賞は逆にマカヒキ捕らえられてしまったが、当時の位置取りや休み明けだったことを踏まえると、少し気負いもあったか。前走だけで勝負づけは済んでいない。

 エアスピネルもキングカメハメハ産駒。2走目のデイリー杯2歳Sが高UK値、初戦と2走前の朝日杯FSも高UK値に近い値だった馬だ。朝日杯FSでリオンディーズに敗れ、前走の弥生賞ではマカヒキリオンディーズの後塵を拝しているだけに、頭からは狙えないようにも思うが、大きく負けていないのも確か。見限れないところも。

 それ以外で気になるのはマツリダゴッホ産駒のロードクエスト。父マツリダゴッホは “中山といえばマツリダゴッホ” というほど、中山コースに強かった(有馬記念を含め、重賞6勝は全て中山)。ロードクエスト自身は4戦して 初戦の東京と2戦目の新潟が高UK値。中山の3走目と4走目は高UK値でなかったが、どちらもレース間隔があいていたと言い訳はつく。父と同様、中山での活躍を期待したいもの。

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。