【オークス回顧】衝撃の6馬身差は「ディープらを凌駕」 リバティアイランドの“約束された栄光”

佐藤直文 レース回顧
オークス

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牝馬三冠、その先への期待 リバティアイランド

 世代のトップホースが揃う東京2400mにおいて、ダービーにも言えることだが、そこまでの大きな差をつけて勝つ馬には、そうそうお目にかかれない。平成以降の最大着差はともに5馬身差。ダービーでは、ナリタブライアン、スペシャルウィーク、ディープインパクトの3頭、そしてオークスでは2012年のジェンティルドンナのみである。いずれも名馬と称される馬に肩を並べたどころか、それを上回る6馬身という着差をつけた勝ち馬には、今後手にする栄光もまた約束されたと言えよう。

 そのリバティアイランド。パドックから返し馬、そして発走直前に至るまでの落ち着きからして、アクシデントさえなければ、という雰囲気を醸し出していたが、スタートを決めて好位グループで最初のコーナーを回った時点で、すでに勝負あった、の印象を受けた。直線の残り1ハロンで先頭に立つと、そこから後続が止まったかのような次元の違う脚を見せての完勝。三冠、そしてその先に広がる未来への期待を感じさせる走りだった。

リバティアイランド

断然の一番人気に文句なしのパフォーマンスで応えたリバティアイランド

 2着ハーパーは、勝ち馬を前に見ながら理想的なポジションで運べていたが、もうこれは相手が強すぎたと言うしかない。最後までしっかりと脚を使っての2着であり、同じ世代に生まれた不運を嘆くしかない。

 3着ドゥーラは、後方から勝ち馬に次ぐ上がりをマークしてよく伸びたもの。距離延長も良かったのだろうが、よくここまで立て直してきたと言える。

 4着ラヴェルは、最内枠ということもあってかスタートを決めて今までにない積極策。最後も勝ちに行って見せ場を作っており、リバティに土を付けた馬としての力は十分に示した。

 5着シンリョクカは、枠なりに外々を回らされる厳しい形でもよく踏ん張っていた。内目の枠を引いて勝ち馬のポジションあたりで運べていれば、着順も上がったことだろう。

 コナコーストは、スタート後に接触してポジションを取れなかったのが全てだったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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