優馬編集長 上田一幸・思い出のダービー 1996年第63回 優勝馬フサイチコンコルド

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翌年のダービーには大好きな馬が

 フサイチコンコルドの翌年のダービーは、私の大好きだったサイレンススズカがダービーに出走している。フサイチコンコルドと同様、この馬もダービーまでに ”なんだかんだ” あった馬だ。デビュー戦を7馬身差で圧勝した後、次なる弥生賞も勝つだろうと踏んでいたが、レースでゲートをくぐってしまって外枠発走に。悪いことは続くもので、なんと10馬身ほど出遅れてしまった。並みの馬なら、ここで万事休すだ。だが、サイレンススズカはグングン上昇し、4コーナーでは3番手に。さすがに最後は失速したが、普通に勝つより むしろインパクトのある負け方だった。

 その後500万を勝った後、ダービートライアルの青葉賞を目指したものの、ここで再び事件発生。調教中のアクシデントにより出走を回避、1週後のフサイチコンコルドが出走できなかったプリンシパルSに出走することになる。そこを勝ってダービーでは9着、フサイチコンコルドはアクシデントをはねかえしたが、サイレンススズカは残念だった。ちなみに この年は、逃げたサニーブライアンがダービー馬に。後に ”最強の逃げ馬” と評されることになるサイレンススズカが逃げ馬に負けてしまったことが何とも…

 5歳以降のサイレンススズカについては、皆さんも よく ご存じだろう。重賞レースでは珍しい大差勝ち(1.8秒差)、主戦・武豊騎手がエアグルーヴに騎乗したため乗り替わりとなった宝塚記念での初G1制覇、59㎏を背負いながらエルコンドルパサーグラスワンダーを問題にしなかった毎日王冠。その後の天皇賞(秋)で故障を発症して予後不良となった時には、競馬ファンだけでなく 全国の人々に衝撃を与えた。翌日のラジオはサイレンススズカ一色。レンタカーを借りて伊豆にドライブに出かけていたので よく覚えている。やっぱり、競馬をしていると日記はいらない。いやはや、これだけの馬が何で殿堂入りしていないのでしょう?

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。

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