優馬編集長日誌 6月16日号「ユニコーンSに芝経験は必要?」

優馬編集長日誌
函館スプリントSユニコーンS

古馬重賞に初挑戦

 話は変わって、今週からは北海道シリーズ(函館競馬)が開幕。先週の古馬重賞には3歳馬の出走がなかったので、今年は19日の函館スプリントSで初めて、3歳馬が古馬重賞に挑戦することになる。近年の函館スプリントSのデータからすると3歳馬が有利という数字は出てこないのだが、3歳馬が古馬に通用するのは “長めの距離より短距離から” が一般的。函館スプリントSは芝1200m、新物好きの私としては食指が動く。

 今年は5頭の3歳馬が出走予定だが、オデュッセウスは昨年の函館開幕週に芝1200mで新馬勝ちをした馬(しかも高UK値で)。キャンディバローズは既に重賞を勝っている馬で、函館と同じ洋芝の札幌での勝ち鞍もある(当時の未勝利勝ちは高UK値)。シュウジは北海道に初お目見えだが、芝1200mは1戦1勝で、その1勝は重賞。ソルヴェイグは2走前に重賞勝ち、高UK値に近い値での勝利だった。また、ティソーナは1200mの距離が初めてとなるが、距離短縮で頭角を現してきた馬。昨年の札幌では4、2着と勝てなかったが、この2戦は芝1500mと芝1800m。当時の着差は0.2、0.4秒の少差で洋芝がダメとは思えない。

 と、それぞれ今年の3歳馬には魅力がある。昨年の勝ち馬で前走が高UK値のティーハーフ、2走前に高UK値で2着だったローレルベローチェなど、古馬にも魅力ある馬がいるが、3歳馬の今後を占う意味でも、前述した3歳馬5頭を中心に競馬を観戦したいもの。

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。