優馬編集長日誌 6月23日号「宝塚は4歳馬と心中」

優馬編集長日誌
宝塚記念

4歳馬と心中する

 宝塚記念には次のようなデータがある。”過去10年の勝ち馬は近走で結果が出ていた” というものだ。具体的にいうと”過去10年の勝ち馬10頭のうち8頭は前3走以内にGIかGIIを勝っていた” となる。該当しない2頭においても、4走前にGII勝ち。区切りを前3走以内ではなく前4走以内にしてしまえば この2頭も該当するわけで、少なくとも10頭すべてが近走で結果を出していたということに…

 過去10年の2、3着馬においても このデータは結構あてはまる。2着馬10頭において前3走以内にGIかGII勝ちがあった馬は5頭。残る5頭中4頭も4走前か5走前にGIかGII勝ちをしており、あとの1頭も2走前にGII2着。3着馬10頭においては6頭が前3走以内にGIかGII勝ち。残る4頭中3頭は4走前か5走前にGIかGIIを勝っており、あとの1頭も前走がGI2着。

 つまり近走に結果を出している馬がいいということだが、今年の宝塚記念の登録メンバーではどうか。前3走以内にGIかGIIを勝っている馬はアンビシャスキタサンブラックサトノクラウンシュヴァルグランドゥラメンテ。該当馬5頭が全て、先ほど注目しようと述べた4歳馬となるのだから不思議なもの。そういうデータを探してきているのではないか?と言われそうだが、とにかく今年の宝塚記念、私は4歳馬と心中する。なにせ、宝塚記念の登録メンバーで前5走以内に高UK値があるのは この5頭だけでもあるのだから。

ありがとうございました

 最後になりましたが、個人的な事情により、私の編集長日誌は今週が最後となります。1年あまりの間、ありがとうございました。

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。