サトノ&マジェスティ 長距離未勝利ディープ産駒のジャッジは?
ダービー馬マカヒキこそ不在だが、悲願のGI制覇を狙うサトノダイヤモンド、二冠目奪取に燃えるディーマジェスティの2強が激突。データ班のジャッジは如何に?
中心は神戸新聞杯組でOK
昨年はキタサンブラックが勝ち、あのシンボリルドルフ以来となる「セントライト記念勝ち馬による菊花賞制覇」となった。だが、その昨年は二冠馬ドゥラメンテが不在で状況はやや特殊だったとも言える。
前走レース別成績(過去10年)
神戸新聞杯〔8.7.5.50〕
セントライト記念〔1.2.2.43〕
京都大賞典〔0.1.0.0〕
1000万〔1.0.3.37〕
トータルで見れば神戸新聞杯組を中心視するのがデータとしては妥当なところ。もう少し掘り下げると、
神戸新聞杯組の着順別成績(過去10年)
1着〔3.2.1.3〕
2着〔1.3.0.4〕
3着〔4.1.1.3〕
4~5着〔0.0.1.10〕
6~9着〔0.0.2.20〕
10着以下〔0.1.0.10〕
神戸新聞杯組の着差別成績(過去10年)
0.1秒差以上で勝利〔3.0.1.2〕
0.0秒差で勝利〔0.2.0.1〕
0.0秒差で敗退〔1.1.0.1〕
0.1~0.2秒差で敗退〔3.0.0.0〕
0.3~0.5秒差で敗退〔1.3.3.7〕
0.6秒差以上で敗退〔0.1.1.39〕
神戸新聞杯での着順は素直に信頼できるし、上位3頭が揃って姿を消したことは過去10年では皆無。タイム差なしでの勝利だったサトノダイヤモンドだが、ダービーで3着以内に好走した馬の菊花賞成績は〔3.3.1.5〕。そのうち神戸新聞杯勝ち馬に限ると〔2.2.0.1〕と抜群の信頼度。連軸としては申し分ない。
「ディープインパクト産駒は3000m超のレースで未勝利」というデータがあって、ディープ産駒の長距離不安説も聞かれるが、3000m超では〔0.8.5.34〕という成績で、5番人気以内に支持されていれば〔0.6.4.14〕で3着内率は41.7%になる。不得意ならばもっと成績が悪いはず。単なる巡りあわせの問題で、苦手とされた皐月賞でも今年は上位3頭を独占したのだから、そろそろ勝機だ。
さて、残るは神戸新聞杯の2、3着馬。2着馬は本番での連対率が5割、3着馬はその更に上を行く成績で過去10年では神戸新聞杯の勝ち馬を上回る4勝を挙げている。2着のミッキーロケットは勿論押さえるが、サトノダイヤモンドに逆転する、という意味では3着のレッドエルディストにも期待してみたい。
セントライト記念組の取捨と妙味たっぷりの1000万組
セントライト記念組が菊花賞で馬券に絡むための条件としては「3着以内」が必須。また、セントライト記念で2~3着だった場合、勝ち馬との着差は「0.2秒差以内」であることも条件。勝ったディーマジェスティは当然だが、そこから0.2秒差の3着だったプロディガルサンも押さえておきたい。
ディーマジェスティの鞍上、蛯名Jは長距離戦や関西でのGIに強いジョッキー。菊花賞では〔1.1.3.8〕という成績だし、春の天皇賞でも3勝を挙げている。JRAではGIを26勝しているが、そのうち8勝が京都競馬場と心強い味方。
一方、穴として狙いたいのが前走・1000万組。2009年にスリーロールスが勝っているが、この年はダービーが不良馬場で行われ、空前のサバイバルレースとなった特殊な年。それを除外すれば3頭の3着馬がいるが、以下の通り。
2010年 3着 ビートブラック
→前走・兵庫特別(芝2400m)1着 通過順 4-4-4
2013年 3着 バンデ
→前走・兵庫特別(芝2400m)1着 通過順 1-1-1
2014年 3着 ゴールドアクター
→前走・支笏湖特別(芝2600m)1着 通過順 2-2-2
これら3頭の共通点は「前走で先行」していて「芝2400m以上で勝利経験」があること。今年で言うとジュンヴァルカンがこれにピッタリ当てはまる。2走前には京都の外回り芝2400mで楽勝しており、この舞台への適性も高い。
結論
◎サトノダイヤモンド
○レッドエルディスト
▲ミッキーロケット
△ディーマジェスティ
△プロディガルサン
△ジュンヴァルカン
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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