「全て整った。最高のデキ」 引退レースに臨むマジックタイム

優馬TM座談会
中山牝馬S

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振り返れば波乱の歴史 穴ならコレだ

デスク「さっきは三つ巴か、なんて言ってしまったけど、本当は3頭で堅いなんてこれっぽっちも思ってないし、気になる馬もけっこういるんだよな。中でも、有馬で俺が夢を託したデニムアンドルビーは、まだ終わってないよな」

久光「大丈夫です。デスクと一緒で、まだ枯れてませんよ。暮れの金鯱賞では最速の上がりをマークし、スローの有馬記念でも後方から自ら大外を動いて、一瞬アワヤのシーンがありましたからね。初ダートで惨敗の前走は度外視できますし、むしろ8ハロンのダート調教を消化したくらいの感覚でいいでしょう。ジャパンCや宝塚記念で2着の実績は、ここでは完全に一枚上ですから、55.5キロならハンデも重い印象はないですね。ここは格の違いを見せてくれるはずです」

目黒「オーナーサイドの要望もあって挑戦したフェブラリーSですが、7歳にして初めてのダート戦、しかも国内最高峰のGIレースでは、仕方のない結果です。前川助手も“衰えはないですし、実績を考えればハンデも手頃ですからね。中山コースは微妙ですが、阪神内回りの宝塚記念でも結果を出している馬ですから、対応は可能だと思います”と。近走は結果が伴わないとはいえ、長期休養明けだった3走前の金鯱賞では“前が窮屈になっていなければ際どかった。申し訳ない”と鞍上のバルザローナ騎手が厩舎サイドに謝罪していたそうです。展開がハマれば一発の可能性はありますよ」

坂倉「僕は、シャルールで一発を狙います。これまた近走が冴えないですが、良績が1800mに集中していて、しかもコーナー4回のコースでは全く崩れていないんですよ。過去2度の重賞2着もその条件でしたし、折り合いに課題があったり、使える脚が短いという点でも、中山1800mが合いそうです。更に言うなら、2度の重賞2着の手綱を取った横山典騎手に戻る点も不気味ですね」

福田「今週は、ラニにもドバイワールドカップの招待状が届いて、アウォーディーとの兄弟2頭出しになった厩舎は盛り上がってたで~。そんな厩舎の勢いみたいなものもあるやさかい、本当に怖いでっせ」

小島「僕は、フロンテアクイーンを。前走でオープン入りを果たしたとはいえ、クイーンC2着、紫苑S3着の実力は、人気の同世代2頭に実力でけっして見劣りはしませんよ。というか、人気的にいい隠れ蓑になっている感を受けます。血統的にも晩成タイプで、これからまだまだ伸びる余地がある馬ですし、ハンデ53キロも恵まれましたよね」

守屋「前走は馬群の真ん中を突っ切るように伸び、未勝利以来の2勝目となったわけですが、国枝師は“あのくらい脚をためたほうがいいのかもね”と話してました。パドックでチャカチャカするのは相変わらずでしたが、折り合いに進境を見せたのは収穫だったと思います。“ビッシュにはフローラSで先着したし、オークスでもコンマ3秒差。紫苑Sでは差がついたが、今ならもっとやれても”と師は、相手関係も吟味してました。その同期ライバルとは2キロの斤量差もあるわけですから、マークは必要ですね」

フロンテアクイーン

準オープン戦を快勝してきたフロンテアクイーン(撮影:日刊ゲンダイ)

馬場「僕はもっと人気のなさそうなところで、ヒルノマテーラを狙います。これまた近走は二桁着順が続いてますが、3走前は序盤でゴチャつく不利があり、2走前は馬場が合わなかったもの。そして前走は、直線で内にモタれて満足に追えなかった上に、外が伸びる馬場。それでも35秒台の上がりは使えていたので、スムーズだったら、と惜しまれる内容でした。実は、今回のメンバーで古馬の牡馬相手に重賞を含めたオープン勝ちがあるのが、マジックタイムウキヨノカゼ、そしてこの馬の3頭だけ。しかも、1800m以上の中距離に限ればこの馬だけなんです。人気ほどの力差はないはずですよ」

小桧山「ひょんなとこから名前が出てきたウキヨノカゼだけど、初の1800mについて菊沢師は“1200~1400mの競馬をすれば大丈夫。要は、途中で動かずにいつもの末脚を生かすレースで、慌てず騒がずに”とのこと。年齢的な衰えがないことは、ここ2走の末脚で示しているし、少し太目が残った前走よりも状態は確実に上だよ。個人的に、2ハロンはいい脚が使える馬、と見ているから、師の言う形じゃなくて2走前のように早目に脚を使う形でもいいと思うんだけどな。ただ、距離がどうこうよりも、理想はワンターンの馬だからなぁ」

デスク「あとは、愛知杯で2・3着の好走組に声が上がらないが、これはともに智美の担当なんだな」

小野智サンソヴールの和田郎師は“絶好調とは言えないが、カイ食いがアップして中身がしっかりしてきた”とのこと。“積極的なレース運びで結果が出せることがわかったので、今回もその形で”とも言ってましたが、前走のように恵まれた形で運べるかどうか…。対して、クインミラーグロの和田道師は“前走は重い馬場に脚を取られて伸び切れなかったもので、良馬場なら勝ってました”と。昨年のこのレースでは前が詰まって不完全燃焼でしたが、当時よりも力を付けてますし、脈があるとすればこちらの方でしょうかね」

デスク「そんなところで、俺の推奨馬を発表するが、ここまで名前が上がっていないリーサルウェポンだな。確か、去年もこの馬から買った覚えがあるぞ。結果は忘れたけどな」

木谷「僕も同じく名前の上がらない馬の中から、今年好調な内田博騎手を鞍上に迎えた昨年5着のハピネスダンサーで勝負しますが、デスクはまた凝りもせずリーサルウェポンですか。馬名の意味は“致命的な武器”だそうですけど、ひょっとしてデスクの財布に致命的なダメージを与えてません?」

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平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。