「3戦3勝で皐月賞」は不利? 牝馬ファンディーナをデータで斬る!
3戦3勝、いずれも楽勝で勝ち進んできた牝馬のファンディーナが参戦。にわかに活況を呈し始めたクラシック戦線だが、屈強な牡馬達も黙ってはいまい。データが導き出した第77代・皐月賞馬は?
近年好調の共同通信杯組
皐月賞のトライアルレースといえば、弥生賞・スプリングS・若葉Sの3つであるが、近5年で4勝を挙げているのが共同通信杯組。距離もコースも違う、それに間隔もあくレースだが、今やすっかりと前哨戦の1つとして定着した。
前走レース別成績(過去10年)
共同通信杯〔4.0.2.4〕
スプリングS〔3.2.2.42〕
弥生賞〔2.5.3.35〕
若葉S〔1.3.1.18〕
前走距離別成績(過去10年)
1600m〔0.0.0.9〕
1800m〔7.2.5.70〕
2000m〔3.8.5.56〕
2200m〔0.0.0.10〕
上記4レース以外からはきさらぎ賞と京成杯から3着馬が1頭ずつ出ているが、基本的にはトライアルか共同通信杯を使っていなければマイナス。それと同様に、前走で1800m~2000mのレースを使っていることも好走条件のひとつ。
69年ぶりの牝馬の勝利は?
さて、問題は上位人気になりそうな牝馬ファンディーナのジャッジ。2000年以降、3歳の牡馬混合GIに牝馬が出走した場合、〔4.2.2.24〕。そのうちNHKマイルCでの成績が〔3.2.2.21〕である。例外としてウオッカのダービー制覇があるが、ファンディーナがそれに値する器かどうか。ちなみに、NHKマイルCで2番人気以内に支持された牝馬は〔2.0.0.0〕だから、上位人気なら信頼…という考え方もアリか。
その一方で、同じく2000年以降、芝1800m~2000mの3歳限定・牡馬混合の重賞に牝馬が出走した場合、〔1.2.4.49〕で、勝ったのはルージュバック(2015年きさらぎ賞)のみ。
また、皐月賞自体の勝ち馬を見ていくと、過去10年で無敗馬はゼロ。3戦3勝以上の無敗馬は〔0.1.3.3〕と勝ち切れておらず、敗戦の経験こそが勝利への近道といったところか。同じく3戦3勝のレイデオロと共に、1着候補としては評価はしづらい。
勝利に必要な5つの条件
勝ち馬の共通点を挙げると以下の通り。
皐月賞勝ち馬のポイント(過去10年)
- 5着以下の敗戦がない(10頭中8頭)※例外の2頭はともに1番人気での5着以下
- 重賞連対実績(10頭中10頭)
- 1番人気に応えての1着経験(10頭中10頭)
- 1800mで1着(10頭中8頭)※例外の2頭は2000mで1着あり
- 本年1勝以上(10頭中9頭)
以上のポイントを踏まえると、カデナ、スワーヴリチャード、ファンディーナ、ペルシアンナイトの4頭が浮上。このうち、ファンディーナは前述の理由で押さえまで、ペルシアンナイトは前走が1600mのアーリントンCという点がマイナス。残りは2頭。
スワーヴリチャードは前走の共同通信杯を2番人気1着。前走の共同通信杯を勝って皐月賞に臨んだ馬は過去10年で〔3.0.1.2〕。そのうち0.2秒差以上の着差をつけて勝ったいた馬は〔3.0.0.0〕。また共同通信杯で2番人気以内だった馬は〔3.0.2.0〕という成績。条件的にピタリと当てはまるスワーヴリチャードが勝ち馬の最有力候補。
一方、カデナは弥生賞で1番人気1着。本番と同じ条件で行われるトライアルだが、意外と取りこぼしが多いのも事実で、弥生賞1着馬は過去10年で〔1.3.1.5〕、弥生賞1番人気馬は〔1.3.0.5〕という成績である。また、「弥生賞1番人気1着」という馬で見ると、平成以降では〔3.2.0.4〕。あくまでも次点候補だが、カデナも要マーク。
押さえるならスプリングS組
最後に、相手候補にはスプリングS組を推したい。なかでもスプリングS1着馬は〔3.0.1.6〕、スプリングS1番人気馬は〔3.1.1.5〕と、複勝率で言えば前者は4割、後者は5割。よってスプリングS1着馬のウインブライトと、4着に敗れたが1番人気だったサトノアレスを押さえる。
結論
◎スワーヴリチャード
○カデナ
△ファンディーナ
△ウインブライト
△サトノアレス
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