ルメールと好相性のアンビシャス 陣営も自信たっぷり「多少湿った程度なら」

優馬TM座談会
CBC賞ラジオNIKKEI賞

デスク「結構人気になると思っていた2戦2勝のレアリスタに誰も◎がないのは、どういうことなんだ?」

小島「前走なども少し馬体が寂しく映って精神的にもピリピリしていたんですが、強い追い切りをかけるとすぐにスイッチが入ってしまうんですよ。この中間はソフトな仕上げで、精神的にもリラックスできているんですが、重賞でこの仕上げが果たして…と、陣営も思っているはずです。能力は重賞級でも、まだまだ課題が多いんですよね」

西田「私は同じ堀厩舎の“2戦2勝馬”でもキャンベルジュニアの方に魅力を感じますね。南半球産の遅生まれで、まだこれからの馬だとは思うんですが、それで2連勝は伊達ではないと思います」

守屋「追わせて追わせて伸びる馬なので、内田博騎手にもピッタリですよね。同じ南半球産、堀厩舎、そして2連勝で臨んで勝ったロックドゥカンブとイメージがダブりますが、あの馬もキレるというより渋太く伸びる同じタイプでしたから」

小野智「ただ、内田博騎手は『前走はちょっとうまくいったかな』って言ってましたよ」

小島「前走がゴール前一杯一杯に見えたのは、ソラを使っただけで、実質は着差以上の完勝ですよ。これからの馬ですが能力は相当と見ていいはずです。ただ、ハンデの53キロが陣営も不満のようですね。南半球産はこの時期2キロのアドバンテージを貰えるので、ロックドゥカンブもそうだったように52キロが妥当な線なんですよ。接戦が予想されますし、僅か1キロの違いも影響しそうですよね」

仲良く併せ馬で追い切った内レアリスタと外キャンベルジュニア(撮影:日刊ゲンダイ)

仲良く併せ馬で追い切った内レアリスタと外キャンベルジュニア(撮影:日刊ゲンダイ)

小野智「何をしでかすかわからない若者たちの戦いなら、コース実績があるロジチャリスを信頼していいんじゃないですか? 前走も久々で余裕残しの体でしたから、能力があればこその勝利だと思いますし、追い切りを終えた大野騎手が“勝てそうですよ”とビックリ発言。これは乗るしかないです」

坂倉「まず崩れないのがいいですよね。毎回スッと好位を取って流れに乗れる安定感は魅力で、器用さが求められる福島コースでは大きな武器となるはずです」

守屋「厩舎の番頭格である佐藤助手は『一度使って馬体に実が入ってきたし、いい意味でヤンチャになってきて中1週でも元気一杯』と言ってましたね。思えば、2歳秋の芙蓉SやアイビーSは、ともに少頭数での上がり勝負で、ロジチャリスには本質的に合わない競馬。それで勝ち負けしていたのが、能力の証でしょう」