不吉なデータをアーモンドアイは覆せるか 秋華賞の結論
最大の見どころはアーモンドアイの三冠達成のゆくえだが、春に苦杯を嘗めた2歳女王ラッキーライラックの復権はあるか。それともニューヒロイン誕生か。ラスト1冠をデータで徹底分析!
大荒れの可能性は低い!?
3連単1000万馬券が出たのはもう10年前のこと。それ以降を振り返ってみると、むしろ堅めの決着が目立つくらい。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔3.1.2.4〕
2番人気〔2.2.1.5〕
3番人気〔4.1.0.5〕
4~5番人気〔0.3.2.15〕
6~8番人気〔0.3.3.24〕
9番人気以下〔1.0.2.96〕
10年前を除けば勝ち馬はすべて1~3番人気から出ており、9番人気以下からも3着が1頭いるのみ。勝ち馬候補は上位人気、相手候補には小穴も入れる、というのがベターだろう。
脚質別成績(過去10年)
逃げ〔0.1.1.9〕
先行〔1.1.3.28〕
差し〔9.5.6.62〕
追込〔0.3.0.49〕
とにかく差し馬有利な傾向が強い。4角2番手から勝った2011年のアヴェンチュラを除けば、勝ち馬はすべて4角5~9番手だった。その他のポイントとしては関西馬が過去10年で〔8.8.7.82〕、騎手が前走から継続騎乗なら〔7.10.6.93〕となっており、関西馬優勢&乗り替りはマイナスと考えたい。
近年急成長の紫苑S組
秋華賞を取り巻く状況の変化として最も大きいのが、トライアルレースの紫苑Sが2016年から重賞に昇格したこと。その2016年が紫苑S組のワンツー決着となり、昨年も1着。ローズS1強とも言えた当レースの傾向は確実に変化したと言って良い。
前走レース別成績(過去10年)
ローズS〔6.8.5.61〕
紫苑S〔2.1.0.9〕※重賞昇格後
紫苑S〔1.0.0.32〕※OP特別時代
クイーンS〔1.0.1.6〕
オークス〔0.0.0.10〕
500万〔0.0.1.5〕
1000万〔0.1.0.18〕
ローズS組は前走4着以内〔5.7.3.23〕と、馬券に絡んだ19頭中15頭までがこの範囲。前走5着以下からは4頭が馬券に絡んでいるが、そのうち3頭は桜花賞・オークスのどちらかで2~4着に健闘していた馬。ローズS敗退からの巻返しがあるとすれば桜花賞4着のトーセンブレスか。
さて、話題の紫苑S組だが、過去2年で連対した3頭は以下のとおり。
秋華賞で好走した前走・紫苑S組(過去2年)
2016年 3番人気1着 ヴィブロス 前走・紫苑S 3番人気2着
2016年 4番人気2着 パールコード 前走・紫苑S 2番人気5着
2017年 3番人気1着 ディアドラ 前走・紫苑S 1番人気1着
これを見ると、紫苑Sで上位3番人気以内に推されていて、かつ本番でも上位人気にならないと厳しいか。今年は紫苑S1~2番人気で1~2着した2頭がともに回避。最先着馬が7番人気3着のランドネでは少し厳しい印象だ。
アーモンドアイは鉄板か?
三冠を狙うアーモンドアイにとっては前走・オークスからの直行組が〔0.0.0.10〕というのは不吉なデータ。ただ、オークス馬は過去10年で〔4.1.1.3〕、桜花賞・オークスをどちらも勝っている二冠馬は〔2.0.1.0〕と抜群の成績。完勝だった春二冠を振り返ると、やはり軸は譲れない。
一方、同じくオークス3着からの直行になるラッキーライラックだが、オークス2~3着馬は当レースで〔1.1.2.10〕。決して悪いとは言い切れない数字だが、オークス直行馬不振のデータを覆すほどではないか。
相手には未対戦の馬達を
アーモンドアイを堅いと見るなら、相手候補は既に対戦済の馬よりも未対戦の馬に期待してみたい。過去10年、春のクラシックに不出走だった馬は10頭が馬券に絡んでいるが、その10頭の前走は紫苑S2・2・5着、ローズS3・2・3着、1000万1着、1600万3着、その他の重賞1・16着というもの。
前走でトライアル2~3着、1000万1着、1600万3着以内が条件。春のクラシック不出走の馬でこれを満たすのはサラキア、ラテュロス、ミッキーチャームの3頭。前述のトーセンブレスと合わせて、この4頭を相手候補に。
結論
◎アーモンドアイ
△トーセンブレス
△サラキア
△ラテュロス
△ミッキーチャーム
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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