「激走注意報」が梅雨の福島に ダメージ大の馬場がハマりそうな馬

優馬TM座談会
七夕賞

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ハンデを背負っても侮れない実績馬 そして一発の魅力はコレ

デスク「重賞勝ち馬の名前がなかなか挙がらないのは、近走が一息だったり、ハンデが嫌われてたりしているんだろうか」

守屋「◎を打って期待したミッキースワローの前走エプソムCは、1000m通過が63秒9の超スローペース。稍重の発表以上に悪い馬場状態でもあり、行った行ったの競馬で届かないのも当然でした。その辺りは菊沢師もサバサバした様子で“仕方なかったね”と話していましたし、ハイレベルだった新潟大賞典の2着を評価して、改めての期待はあります。ただ、七夕賞はトップハンデ馬に厳しいデータで、展開利と天候、馬場状態を含め、末脚一本のこの馬に再度◎は打ちづらいですね」

大江原「まぁ、逃げ先行勢が揃って淀みのない流れになるという読みのは、衆目の一致するところだけど、だからと言って追い込み一辺倒の馬は、今の馬場では辛いよ。狙いは、好位で追走ができて機動力のある馬、久々でもストロングタイタンだな。鉄砲実績は申し分なく、コース形態が似た小倉でも良績があるように、大柄な割りに器用さも兼ね備えている馬。鳴尾記念のレコード勝ちから良馬場が理想とは思えるけど、重馬場でも2戦して2着2回とこなしている点も心強いよ」

那谷ストロングタイタンは、前走の中山金杯でも途中からズルズル下がってしまったように、気の悪さゆえにレースに行ってみないとわからない面があるんだよ。とはいえ、この時季は汗をかいて代謝が良くなるからなのか、得意にしているし、坂路でも破格の時計で動いているので、半年ぶりでも体調がいいのは間違いないだろう。一発があっても驚けない存在だな」

デスク「重賞勝ちがあって、なおかつ近走内容も良いブラックスピネルなんかも、もっと重い印が付いていいんじゃないの?」

桜井ブラックスピネルの勝ちパターンは、東京新聞杯や4走前の白富士S勝ち、そして前走のような単騎逃げですが、マルターズアポジーなど同型の存在で注文通りの競馬ができるかはかなり微妙な状況ですからね。陣営は逃げない形も示唆していますが、そうなった時に安定して力を発揮できるかも、未知と言わざるを得ないですし、今回に関しては57のキロのハンデよりも、そっちの方が心配ですかね」

目黒「同じことが言えそうなのがタニノフランケルですが、こちらは番手からでも好走歴がありますし“単騎逃げは狙えないかもしれませんが、スローの瞬発力勝負は避けたいタイプなので、ペースが速くなるのは歓迎でしょう。行きたい馬たちが行ってくれて縦長の展開になれば、いいリズムで走れそうですし、持久力戦に持ち込めれば強い馬です。それに少々馬場が渋っても全く苦にしないので、雨が降ってくれたら、なおいいかも”と、辻野助手も前向きでしたよ」

タニノフランケル

タニノフランケル(右)のレース振りにも注目が集まる(撮影:日刊ゲンダイ)

小野「そんな色々と注文の付く実績馬たちよりも、はるかに魅力があるのがエンジニアですよ。前走は出遅れが全てでしたが、それでもジワジワと脚を使った内容自体は悪くはありませんでした。最終追い切りに跨いだ、今回が初騎乗となる津村騎手も“他のジョッキーが言っていたように、凄くイイ馬でした。楽しみです”と、色気十分でしたし、ペース次第でどこからでも競馬ができるタイプだけに小回りでも問題はなく、時計のかかる馬場も有利ですからね」

那谷「昨年の目黒記念を勝った後は結果が出ていないウインテンダネスだけど、3コーナーからの下り坂が合わない京都コースでの2戦を除けば、けっして悲観する内容ではないんだよ。前走も苦手の久々で6着だったけど“思った以上の内容でした。中間はイメージ以上に馬体にハリが出たし、前進気勢も旺盛。一番いい頃に近づいています”と、杉山師も上積みをアピールしていたし、条件戦とはいえ2戦2勝の福島なら軽くは扱えないぞ」

目黒「人気薄でも再三の大駆けがあり、鞍上込みで常にマークが必要なロードヴァンドールですが、“福島は3歳時のラジオNIKKEI賞で惨敗していますが、あの時よりは馬もかなり成長しているので、今なら違うと思います。ただ、今回は同型も揃っていますし…。体調は良さそうなので、あとは鞍上にお任せするしかないですが、自分の得意の形になればここでも見劣りはしないはずです”と、藤野助手は期待を寄せてましたね」

デスク「う~ん、最初はロシュフォールでしょうがないかと思ってたんだが、クリノヤマトノオークレッシェンドラヴも気になるんだよな。これが全部55キロのハンデだから、タニノフランケルベルキャニオンも加えてあげて、55キロの“がんじがらめ”でも買ってみようか」

木谷「僕は7枠の2頭、ウインテンダネスブラックスピネルですね。毎年売れ行きの良い枠連“7-7”ですが、7月7日施行の今年は5頭しかいない重賞勝ち馬のうち2頭が入りましたし、流石にないと思わせつつも蓋を開けてみれば…という気もするんですよね…」

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