最もダービーに近い馬、サトノクラウンが持つ貴重な血

Road to Derby 2015
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

優馬プレミアム 事前登録受付中

無傷でクラシックへ、ダービー出走なら勝率38.9%!

 年明け初戦となった3月8日の弥生賞。出走馬11頭中、自身を含めて7頭が重賞ウィナーというハイレベルな一戦だったが、ゲート練習を入念に積んだことにより、課題は難なくクリアし、初の中山コースでも、むしろ向いていると陣営が言った通りの楽勝であった。

初の中山コースも苦にせず弥生賞を快勝したサトノクラウン(撮影:下野雄規)

初の中山コースも苦にせず弥生賞を快勝したサトノクラウン(撮影:下野雄規)

 これで3戦3勝。無敗で弥生賞を勝った馬は過去9頭いるが、そのうち7頭がクラシックを制覇しており、84年シンボリルドルフ、05年ディープインパクトは三冠馬となっている。また、弥生賞を勝って皐月賞馬となった馬が11頭なのに対し、ダービー馬は14頭。皐月賞トライアルでありながら、むしろダービーとの結び付きが強いのだ。しかも、過去52回の歴史で、勝ち馬がダービーに出走できたのは36頭で、出走できた際の勝率は実に38.9%という高い数字である。

 弥生賞後は、一旦、ノーザンファームしがらきへ短期放牧。3月27日に帰厩予定で、これから皐月賞に向けての調整が進むことになる。ジョッキーは福永騎手からルメール騎手にスイッチ。血統的に、開催が進んで力の要る馬場も歓迎だろう。少し反応が良すぎるところはあるが、折り合い面に苦労するタイプではなく、距離延長、つまりダービーまでは間違いなく楽しめそうだ。

生産界でも嘱望される貴重な血

 19世紀の末に出現したセントサイモンが、種牡馬として急激な繁栄をしながら、その父系があっという間に消滅した、いわゆる『セントサイモンの悲劇』という事象がある。今の日本では、サンデーサイレンス系が急激な繁栄をしている最中だが、世界的な繁栄だったセントサイモン同様の事象となることは、おそらくないであろう。ただ、近親交配をするには、特に父系でもう少し世代が進まねばならないことは確かである。

 冒頭に記した貴重な血についてだが、昨年のリーディングサイヤー上位10頭のうち、8頭までがサンデーサイレンスの直仔であり、サンデーの血を持たない馬は、2位のキングカメハメハと4位のシンボリクリスエスのみである。1位のディープインパクトをはじめとするサンデー系種牡馬は、優秀な競走成績を誇るサンデー系の繁殖牝馬には近親交配となるため種付けができないが、キングカメハメハやシンボリクリスエスはそれが可能で、ゆえに、生産界でも人気が高いのだ。

 同じくサンデーサイレンスの血を持たないサトノクラウンが、クラシックを制し、そして日本を代表する競走馬となれば、その先にある種牡馬としての人気も確実に高くなるはずだ。少し気が早いかもしれないが、日本の生産界において、救世主となる可能性すらある。

優馬プレミアム 事前登録受付中

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

優馬プレミアム 事前登録受付中

日本ダービー特集

2020年日本ダービー特集

日本ダービーの出走予定馬、単勝オッズ、結果、動画、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、ゴール前写真、歴史などを紹介する特集ページ。『優馬本紙馬柱で振り返る日本ダービー』などオリジナルコンテンツも充実しています。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。

優馬 現3歳馬チェック

優馬 現3歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週火曜更新。

優馬@ソーシャル