小倉でもセン馬旋風 直線入り口で勝負を決めたトリオンフ

佐藤直文 レース回顧
小倉大賞典

先週日曜「28万」&「38万」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

楽な手応えで 一気に重賞をトリオンフ

 1000m通過が59秒5という重賞としてはゆったりとしたペースだったが、3コーナー過ぎから一気にペースが上がるこのコース独特の流れ。小回りでも意外と長くいい脚が要求される競馬になった。

 トリオンフは、序盤は好位から前を見ながら運び、勝負どころから楽な手応えで進出して、直線を向いたところでは早くも先頭に。その時点での脚色で勝負あった、と思えたほどの強さだった。3歳の早い時期に去勢を施された馬だが、その効果も覿面に表しての本格化。距離はこの1800mがベストかと思われるが、もう一つ上のステージでも期待が持てる勝ちっぷりであった。

 2着クインズミラーグロは、近走こそ前に行く競馬で結果が出ていなかったが、本来の脚を溜める形で持ち味を最大限に発揮したもの。今月一杯で引退する和田道師へのプレゼントとなる勝利は飾れなかったものの、単勝ブービー人気でこれだけ走ればいい餞にはなっただろう。

 3着スズカデヴィアスは、勝負どころで故障馬のアオりを受けながらも、直線では外から目立つ伸び脚を見せた。上位2頭とのハンデ差を考えても力は示したと言えるが、1800mは気持ち短く、ベストは2000mの馬だろう。

 4着ダッシングブレイズは、流れに乗って運んでいたが、もっと溜めて行かないと弾けない馬。今日のところは久々やハンデの分もあったかもしれないが、コーナー4回のコースも基本的に合わないか。

 5着マサハヤドリームは、自分の競馬に徹して直線でよく差を詰めていたが、重賞ではパンチ不足の感が否めない。

 ストレンジウォークは、これまた故障馬のアオリを受けたものの、直線で全く伸びを見せなかったあたり、このコースが合わないのだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

先週日曜「28万」&「38万」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

先週日曜「28万」&「38万」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

有馬記念特集

2024年有馬記念特集

有馬記念の結果、動画、出走馬一覧、単勝オッズ、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、歴史などを紹介する特集ページです。出走馬一覧には、単勝オッズやデータを合わせて掲載。

  • 予想オッズ
  • 想定騎手
  • 有馬戦績
  • 優勝馬名
  • 優勝騎手名
  • レース動画

優馬 2歳馬チェック

優馬 2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週月曜か火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。