「ケガから復活した馬」ランキング1位はダントツで… 不屈の精神を持つ名馬がランクイン
「ガラスの脚」とも形容されるサラブレッド。大きな故障からターフを去る馬もいる一方、不屈の精神で復活してきた馬も多くいる。そんな「ケガから復活した馬」として印象深いのはどの馬か、競馬専門紙「優馬」と「競友」のTM(トラックマン)、記者らにアンケートを実施した。
「ケガから復活した馬といえば?」TM・記者アンケート結果
1位 15票 トウカイテイオー
2位 8票 カネヒキリ
3位 2票 サクラスターオー、グラスワンダー
5位 1票 ヤマニングローバル、サクラローレル、ダイワメジャー、エポワス、グリュイエール、シャケトラ、タイキフェルヴール
1位 トウカイテイオー
トップの票を獲得したのは「奇跡の名馬」として知られるトウカイテイオー。父シンボリルドルフに続き、無敗で二冠を達成するまでは順調であった同馬だが、ダービー後の骨折以降は、故障と常に向き合っていく競走生活となった。しかし、同馬はその苦難を何度も克服した。
骨折明け約10ヶ月ぶりとなった大阪杯での馬なり快勝。二度目の骨折、そして天皇賞・秋敗戦を経ての、ジャパンカップでの感動的な勝利。そして、三度目の骨折などで1年ぶりのレースとなった5歳(当時6歳)時の有馬記念での「奇跡の復活」。
ケガを克服し活躍した馬はほかにもいるが、復活時のドラマチックさが圧倒的。この点こそ同馬が票を集めた所以だろう。
2位 カネヒキリ
屈腱炎は競走馬にとって「不治の病」と言われることもある故障。復帰が叶わず引退する馬も多いが、そこから復活した馬として一番に名前があがるのは、なんといってもカネヒキリだろう。
4歳秋に右前脚の屈腱炎が判明。翌年秋には同屈腱炎が再発した同馬の休養期間は、約2年4カ月にも及んだわけだが、復帰2戦目のJCダートを制すると、その後も東京大賞典などを制し、休養前と遜色のない成績をあげた。
先日勇退した角居調教師をはじめとした陣営の地道なケアもあり、見事な復活を遂げたカネヒキリ。納得の得票数と言える。
3位 サクラスターオー、グラスワンダー
3位には2頭が同票数でランクインした。
サクラスターオーは、1987年の皐月賞と菊花賞を制し、同年の年度代表馬にも輝いた名馬だが、菊花賞のタイトルは、故障による半年以上の休養からの、ぶっつけ本番で手にしたものである。今でこそ珍しくないローテーションだが、当時としては異例。この復活劇は、その後の悲しい結末と合わせ、競馬ファンの心に強く刻まれている
グラスワンダーは、3歳(当時4歳)暮れの有馬記念での復活勝利から票を獲得。前年の最優秀3歳牡馬に選ばれた同馬だが、骨折後はパフォーマンスが戻らず、「終わった馬」という評価も囁かれていたところだった。相手がセイウンスカイ、エアグルーヴ、メジロブライトという強豪揃いだったことも、この復活劇のインパクトをさらに大きくしたと言えるだろう。
様々な時代の馬への支持が…
ほかでは、ヤマニングローバルやサクラローレルなど80~90年代の復活ホースが票をゲット。最近の馬では、シャケトラやタイキフェルヴールの名前もあげられている。さらに、エポワスのような復活後に高齢まで活躍した馬を推す声もあった。
以上がTM、記者らの投票結果だが、読者の方が思う「ケガから復活した馬」はどの馬だろうか? コメント欄にて、ぜひともその意見を教えていただきたい。
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コメント
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