“現役最強牝馬”グランアレグリア有終の美へ「春と同じ“中2週”でも今回は違う!」【マイルCS】

調教班レポート
マイルCS

マイルチャンピオンシップに出走する関東馬は4頭。どの馬も不安は感じさせない調整を行えたと思う。GI5勝のグランアレグリアはハロー明け直後、他の陣営が敬意を表すかのように一番手でウッドコースに入場。この秋はウッドコースで6F80秒~5F65秒台をマークできていることからも精神面では余裕があり、しっかりとリカバリーできる肉体になっているのだろう。今回と同じ中2週でも、ヴィクトリアマイルから安田記念の間で爪の不安が生じての調整ぶりとは全く違っている。ラストランを勝利で飾れるかに注目したい。

グランアレグリア

現役最強牝馬グランアレグリア ー有終の美へー(写真:右)

シュネルマイスターは初めての遠征を考慮してか直前は終い重点とも感じられる調教時計。良い意味で馬体や捌きは毎日王冠時と大きく変わっていないように映るが、しっかり間隔をあけて態勢は現時点での万全にあると思える。

サリオスは今年で一番負荷をかけられたのでないかとも思える調教内容。シルエットはすっきりしていて肌がツヤツヤである。バランスこそまだまだ改善の余地はありそうだが、この春よりパフォーマンスを向上させてくると思われる。

ダーリントンホールは実績面では見劣るが、ダービー~中山金杯と二桁着順となった状態からよくぞここまで立て直ったものだと思えるくらい全ての面で良くなっている。(文:中田博士TM)

 

筆者:


北陸生まれ 1998年入社。美浦調教班。グリーンチャンネルでパドック解説を担当。