2歳ダート王者 ドライスタウトの次走は?【栗東トレセンレポート】

想定班レポート

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“年男”牧浦師 今週はこの馬に注目

 年明けに他紙の記者から年男としての抱負を聞かれ、「昨年は終盤に失速してしまいましたが月に2勝のペースで今年はいきたいですね」と答えていた牧浦調教師。
 例年、春先から徐々に上がっていく成績も、1月9日に初勝利を挙げての滑り出しなら、2022年は良いスタートを切れた、と言えるのではないか。そして、月2勝の目標をクリアすべく送り出すのが、中京日曜8Rのタイキフォースだ。
 もともと弱い箇所がありデビュー前の調整中に右トモを痛めて放牧に出された経緯がある。じっくりとケアをして迎えた新馬戦は直線こそ大丈夫だったが終始右に張った走り。ゲートを出て右にヨレてしまった点もその弱い箇所の影響があったようだ。
 そして、少しトモを痛がる素振りはあったが走りには影響なし、との判断で迎えた2戦目はアッサリと未勝利を勝ち上がってみせる。
 その後、成長を促して次へ進むのだが再スタート後は走りに力みがみられレースでは砂を被ると怒ってしまう課題を残してしまう。右をかばうので左トモに違和感を感じ、ここでまた休養に入った。
 しっかり立て直された復帰戦はメンバーに恵まれたが強い内容で勝ち上がり、その勢いで昇級してもクラスにメドを立てることができた。
「まだ1角の入りに課題を残していますが相性の良い中京1800m。スムーズな競馬さえできればチャンスは十分にありそうですね。今週は小倉にも勝てそうな馬がいますし、応援のほど宜しくお願いします」と師。
 まだ弱点が多くこれからの馬だが、この1年どんな変化を見せてくれるか楽しみだ。

タイキフォース

時間をかけて成長を促されてきたタイキフォース(写真は昨年1月の初勝利時)


交流重賞を制したドライスタウトの今後については

 そんな師が今年最も期待を寄せるのが、デビューからの3連勝で交流重賞・全日本2歳優駿を制したドライスタウトに他ならない。
 「レース後、さすがに疲れが出てゆっくり休養をさせています。今年の始動は兵庫チャンピオンシップからになりそうですね。デビュー以来、距離を少しずつ延ばしその期待に応えてくれていますし次回はこの距離を試してみます。小回りならその課題も克服してくれるでしょうしそこへ向けてまた一段レベルアップした姿で臨めれば、と思っています」と、師は語る。(栗東想定班・菅幸治)

ドライスタウト

無傷の3連勝で今後の期待も高まるドライスタウト(写真は昨年11月東京・オキザリス賞)

筆者:


1970年広島生まれ。色々あったがTMとして実働25年。栗東の厩舎取材を担当。予想は感覚で、馬券は祈るのみ。

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