名伯楽・松田博師にダービー制覇の夢を レーヴミストラル
【Road to Derby 2015】
4月4日、阪神競馬場で行われた500万特別、アザレア賞(芝2400m)で、4角シンガリからの直線一気を決めたレーヴミストラル(牡、栗東・松田博資厩舎)。来年2月で定年を迎える師に、ラストチャンスとなるダービー制覇の可能性を秘める器だ。
兄姉に活躍馬ズラリの良血
レーヴミストラルは、父キングカメハメハ、母レーヴドスカーという血統で、2012年5月8日に安平・ノーザンファームで生まれた。兄姉には、阪神ジュべナイルフィリーズ(GI)勝ちのレーヴディソール、青葉賞(GII)勝ちのアプレザンレーヴをはじめ、デビューした馬がすべて活躍しており、馬主であるサンデーレーシングの募集価格も総額1億円という高馬である。
デビューは2歳暮れの12月6日、阪神のメイクデビュー新馬戦(芝2000m)。スローペースでの後方待機で運んだが、まだ走りに幼さが見られ、一気にペースが上がった時の対応が一息での4着。それでも、ラスト3ハロンは、勝ち馬に次ぐ上がりで、素質の一端は示した一戦だった。
明けて、1月5日、京都芝2000mの未勝利戦では、後方待機から大外を回って33秒7というメンバー最速の上がりを駆使しながら、届かずの2着。これまたスローペースだったのに加え、開幕週でイン有利の馬場だったことを考えれば、勝ちに等しい内容であった。
未勝利→特別 圧巻の2連勝で期待が膨らむ
中2週で臨んだ、1月24日、京都芝1800mの未勝利戦では、前走内容が評価されて、単勝1.5倍の高い支持を集めた。今回もまた大外を回って追い上げる形だったが、今度は余力十分に抜け出す完勝で、人気に応えた。
その後リフレッシュ休養を挟んで迎えたアザレア賞(4月4日、阪神芝2400m)も昇級戦ながら単勝1番人気に支持された。やや立ち遅れ気味で道中は馬群から離れたシンガリを追走したが、例によって直線で大外へ持ち出されると、抜群の反応で突き抜けてみせた。これで2戦目から3戦連続で上がり最速をマーク。しかも、一戦毎に破壊力を増し、距離もクリアしたことで、一気にダービーへの期待が膨らんだ。
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