優馬編集長日誌 5月19日号「桜花賞馬不在のオークス」

優馬編集長日誌
オークス

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桜花賞馬も桜花賞1番人気もいない

 話が逸れてしまった。先週のことを教訓にしつつ、今週のオークスを考えてみよう。今年のオークスには桜花賞馬もいなければ、桜花賞で1番人気に推された馬もいない。こんなオークスは珍しく、過去を遡ってみても数回しかない。私が調べた限り、オークスが桜花賞と同じ春開催となった1953年以降、たったの3回だ。ちなみにオークスは3歳春の牝馬にしては長い2400mだが、1600mの桜花賞に出走した馬の活躍が数多い。距離のカテゴリーが全く違うようにも思うが、この時期の3歳牝馬は完成度が距離適性をカバーしてしまうことも多々あり、GI実績も重要なファクターとなる。桜花賞馬と桜花賞1番人気の出走してこないオークスは統計的なデータを調べることにおいて重要なファクターの欠損にも思える。ならばオークスもUK値を中心に考えようか。ヴィクトリアマイルのUK値とて、大外しをしたわけではない。詰めが甘かったのだと自分に納得させつつ…

 現在、登録馬においてUK値の視点からチェックしている馬は8頭いる。五十音順に、まずはアウェイク。この馬は2戦目の未勝利勝ち(1800m)が高UK値。あとの3走は勝ち馬から水をあけられた敗戦だが、これは初戦とレース間隔があいていた2戦。それだけに、未知の可能性が残されている馬だと思う。兄にGI馬がいるディープインパクト産駒。穴っぽい。

 次にアットザシーサイド。この馬は初戦と2戦目が高UK値。桜花賞3着の実績もある。だが、高UK値をマークした2戦は短距離の1400m。ここを どう考えるか。

 エンジェルフェイスは2走前の未勝利勝ち(1800m)が高UK値。ここまでの4戦が全て3着以内と安定感もある。姉キャトルフィーユはオークス14着だが、前哨戦の忘れな草賞を勝っている。

 キンショーユキヒメは高UK値に近い値で前走(1800m)を勝利。年明けのレースでは牡馬相手に善戦している点にも不気味さが。

 チェッキーノは2走目の未勝利勝ち(1600m)と前走のフローラS勝ち(2000m)が高UK値。特に前走は不利と思われる東京2000mの大外枠からの完勝。UK値うんぬんを考えなくても有力候補に。

 ビッシュはデビュー勝ち(1800m)が高UK値。一戦ごとに体重が減っている点が気になるところだが、前走のフローラSはチェッキーノと並んで上がり3F最速。能力は秘めている。

 レッドアヴァンセは3走前のエルフィンS勝ちと4走前の未勝利勝ち(ともに1600m)が高UK値。その2戦は馬体重440㌔台、ここ2戦は428㌔、430㌔と減っていただけに、この辺りがポイントか。

 ロッテンマイヤーはデビュー勝ち(1800m)が高UK値に近い値だった。ここまで3戦2勝だが、敗れたのは1600m。1800m、2000mで勝っていることから、オークスの2400mはいいだろう。

ロッテンマイヤー

デビュー戦が高UK値だった良血馬ロッテンマイヤー(撮影:日刊ゲンダイ)

 と、ここまで8頭の名前をあげたが、ちょっと まずいことになったことに気づいた。桜花賞で3強の一角といわれたシンハライトの名前が出てこなかった。桜花賞で3強といわれた馬の中で、オークスに登録があるのは この馬だけ。ここまでUK値の記録はないが、この馬を馬券から外すことが得策とは思えない。これも加えて9頭。こんなにチェック馬がいたのでは、やっぱりボックス馬券は買えない。紙面に印を打つまでに しっかり軸馬を決めなければ。

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。

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