セイコーライコウ柴田善Ｊはハッキリと「連覇できるよ」　アイビスＳＤ＆クイーンＳ現場直送イイ話

ここで初重賞制覇を狙う馬たち

小桧山「正直、一番応援したいのはフレイムコードだよ。何しろ担当の木埜山厩務員は、知る人ぞ知る“元１馬トラックマン”だからな。『食べるんですよ。それに初の滞在で落ち着いているんです。だから、変な話、太いというか体重は増えてますが、追い日には福永騎手にしっかりと負荷をかけてもらいました。少ないチャンスなので、結果を出したいですね』って言ってたよ」

目黒「前走が久々で陣営のトーンも高くない中で、あの内容でしたからね。洋芝の適性が高いということ示しましたし、牡馬相手の準オープンを完勝した勢いを軽くは扱えませんよね」

デスク「木埜山君がウチにいたのは、もう２０年以上も昔の話だけど、転身して頑張っているのは、馬券はともかくとして応援したいよな」

目黒「僕も取材担当者としてそんな気持ちを抑えつつ◎はイリュミナンスとしました。前走のマーメイドＳは、最後の直線で進路を失い、まともに追えたのはラスト１００ｍほど。格下でも力負けではないですよ。洋芝は問題なさそうで、京都と阪神でしか勝ち鞍がなく、小回りが鍵となるはず。ただ、手頃で捌きやすい頭数なら前走のようなこともないはずで、見劣りはしないと思います」

広田「最後まで◎にしようかと迷ったブランネージュも軽くは扱えんと思いますわ。以前と比べて落ち着きが出てきたのは何よりやし、体も大きく見せて完全に復調したと判断していいはず。格下言うても、秋華賞ではレッドリヴェールに先着しての４着なんやし、逆転の目もあると思うてますが」

デスク「例によって木谷のフルスイング◎メイショウスザンナに、今回は板子も同調しているな」

板子「器用に立ち回れて馬群も割って来れるタイプで、ローカルの平坦小回りはベストの馬です。ここ２走は直線の坂が応えたものですが、コース形態の似た３走前の福島牝馬Ｓがハイライト。勝負どころで包まれて動けず、直線では勝ち馬に前をカットされて他馬と接触しながら盛り返した３着ですからね」

木谷「その福島牝馬Ｓだけでなく、右回りの芝１８００ｍでは、３歳時にフラワーＣの２着もある馬です。それに、父アグネスデジタルの産駒といえば、札幌記念でブエナビスタを破ったヤマニンキングリーや、函館スプリントＳを勝ったグランプリエンゼルなど、洋芝巧者を出すイメージもありますしね」

デスク「と、いうことで…。何？　まだあるのか？」

木谷「先週の守屋さんにあやかって、もう１頭ショウナンバーキンも挙げておきます。取消明けということで印は△に留めましたが、昨年この舞台で勝っているのは大きなアドバンテージだと思います。人気の割りに走ってくれそうな気はするんですが…」

デスク「木谷の話を聞いていると、どんな馬でも買えてしまうから始末に追えんな。この頭数だから、馬券も絞れると思ってたんだが…」

━猛暑続きで体調を狂わせたＴＭもいるようだが、予想は狂わずに的中ラッシュとなるだろうか。