豪華面子の大阪杯　データ班は強力４歳勢の中からコノ馬に◎

2018年3月30日(金)17:42 優馬データ班

重賞データ攻略

大阪杯

　ＧI昇格後、２年目を迎える大阪杯。４～６歳世代を中心に今年も錚々たるメンバーが揃い、ＧIの名に相応しいレースが期待できそうだが、データ班の結論は？

４歳馬と５歳馬の戦い？

　天皇賞（春）の前哨戦である阪神大賞典と日経賞こそ５歳馬が制したが、当レースの前哨戦である金鯱賞、中山記念、更にはステップレースと呼べるだろうＡＪＣＣ、京都記念、小倉大賞典までもが４歳馬の手中に落ちた。この大阪杯のテーマも４歳馬と５歳馬の対決だろうか。

年齢別成績（過去10年）
４歳〔５.３.３.18〕
５歳〔４.３.２.23〕
６歳〔１.３.５.25〕
７歳以上〔０.１.０.27〕

2018年、芝1600ｍ以上の古馬重賞における世代別成績（3/25開催終了時点）
４歳世代〔８.７.４.26〕
５歳世代〔３.４.３.30〕
６歳世代〔２.２.４.43〕
７歳以上〔１.１.３.45〕

　率の面ではやや４歳馬がリード。勝ち馬に関しては４歳か５歳でいいだろう。６歳馬までは押さえ候補にはなるが、７歳以上は割引き対象。今年の重賞成績で見ると、４歳世代の強さが顕著に表れる。連対率33.3％、複勝率42.2％という数字を考えると、軸は４歳馬から選びたい。

勝ち馬に求める実績とは？

　過去10年を振り返ると、馬連が25640円もついた2010年のような年もあったが、配当が1000円を切った年も４回。１番人気が〔４.３.２.１〕と抜群の安定感を誇っており、無茶な穴狙いはあまりオススメできない。ここはまず実績面を整理してみたい。

大阪杯勝ち馬のポイント（過去10年）

ＧI連対実績（10頭中７頭）
ＧII以上で連対（10頭中９頭）
芝2000ｍで１着（10頭中９頭）※例外の１頭には重賞３着あり
阪神の芝レースで１着（10頭中８頭）※例外の２頭には重賞２着あり

　ＧI昇格の昨年はキタサンブラックが勝利。上位２頭はＧI連対実績のある馬だった。大阪杯がＧIになったことで、以前よりも実績面の要求度合いは増してくるのではないだろうか。４～５歳でこの４点を全てクリアしたのはアルアイン、サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード、ペルシアンナイトの４頭。

有馬記念組が強いが…

　前走のレース別成績は以下の通り。

前走レース別成績（過去10年）
有馬記念〔３.１.３.９〕
中山記念〔３.１.０.13〕
京都記念〔１.２.２.８〕
ＡＪＣＣ〔０.１.１.２〕
金鯱賞〔０.１.１.４〕
ＯＰ特別〔１.０.０.15〕
ＧIII〔０.２.０.27〕
ＧII〔４.５.４.30〕
ＧI〔４.２.６.15〕
海外〔１.０.０.１〕

　有馬記念組は勝ち馬から0.5秒差以内なら〔３.１.３.１〕と高い好走率。シュヴァルグランは前走の有馬記念で0.2秒差の３着と条件的にはピッタリだが、６歳という年齢が気になる。この組の６歳馬も〔０.０.２.５〕とややトーンダウンするだけに、押さえまでが妥当な評価。

本命はどの４歳馬に？

　◎には京都記念で２着のアルアイン。前走の京都記念で３着以内なら〔１.２.１.３〕と上々の成績。当レース〔３.２.１.８〕のディープインパクト産駒、同じく〔２.０.２.２〕の池江寿厩舎と買い要素もバッチリ。鞍上の川田Ｊもこの阪神芝2000ｍでは過去３年間で複勝率50％超えを記録している。

強調材料の多いアルアインに◎（撮影：日刊ゲンダイ）

　次に金鯱賞組について。昨年はじめて大阪杯の前哨戦として施行されたが、３番人気６着だったステファノスが本番で２着、１番人気１着のヤマカツエースが本番３着という結果だった。したがって金鯱賞で上位人気に推されることが、大阪杯好走の鍵と言える。ただし、スワーヴリチャードは金鯱賞の本コラムで「ハーツクライ産駒は右回りで勝ち切れない」というデータを示しており、ここは２番手評価まで。これに５歳馬のサトノダイヤモンドが続く。

　もう１頭、実績面の４つのポイントをクリアしたペルシアンナイトは中山記念５着というのがマイナスポイント。中山記念組は前走２着以内〔３.１.０.３〕に対して３着以下が〔０.０.０.10〕。ここは中山記念勝ち馬のウインブライトと同様に相手候補までとしたい。

　残る相手候補は前走のＡＪＣＣを勝ち、実績面の減点が１項目だけだったダンビュライト、金鯱賞で３番人気４着だった昨年の当レース３着馬ヤマカツエース。余裕があればここまでをカバーしておきたい。