２歳馬チェック in 東京＆京都開幕週　ディープインパクト産駒の良血馬がゾロゾロ

強力牡馬を撃破、従姉妹はヴィルシーナの良血　クィーンズベスト

10/11(日) 東京5R 2歳新馬 芝2000m
クィーンズベスト　牝　馬体重：498kg
★★★★★★　6点〔ＯＰクラス〕
騎手：岩田康　厩舎：(栗) 大久保龍
生産：ノーザンファーム
父：ワークフォース
母：ラスティングソング（フジキセキ）

二の脚が速く、アッサリと先手を取り切って、道中はスローに落としてこの上ないペース。４角辺りから徐々にペースを上げ、追い出されると１Ｆ10秒8の瞬発力も見せた。ゴール前では２着馬に詰め寄られるものの、馬体を併せに行ってまだ伸びる気配。その２着馬もかなりの素質馬だけに、牡馬相手の2000ｍ戦での牝馬のパフォーマンスとしては高く評価できる。

新種牡馬ワークフォースの牝駒クィーンズベストが牡馬を封じてデビュー勝ち（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

500キロ近い大きな馬体は牝馬とは思えないほど。トモの肉付きや力強い踏み込みはパドックでも目立っていたが、気品ある肌艶の良さも目を引いた。胴はやや長目で長距離適性もうかがわせる馬体だが、柔軟性に優れた繋ぎから瞬発力もあるタイプ。持ち味を生かすなら今日のような競馬が理想的。

血統診断

父ワークフォースはデビュー３戦目の英ダービーを７馬身差のレコード勝ち。同年の凱旋門賞ではナカヤマフェスタとの叩き合いをアタマ差で制した名競走馬。現役時には堅い馬場を嫌い、柔らかい芝を得意としていた。母系も優秀で、叔父にフレールジャック（ラジオＮＩＫＫＥＩ賞）、マーティンボロ（中日新聞杯）、従姉妹にヴィルシーナ（ヴィクトリアマイル連覇）という血統。本馬も、イメージとしてはヴィルシーナのような先行脚質で安定して結果を出すタイプか。

馬券の狙い目→2000ｍ超にも適性あり。オークス戦線に顔を出せば面白い存在になりそう。