スロー確実! 愛知杯、データ班推奨の穴馬は…

重賞データ攻略
愛知杯

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 コース改修直後の2回が大荒れの決着。前回はかなりの量の降雨があり、「今年も荒れる?」かと思いきや、存外に底力が問われるレースになってしまい、1~2番人気での決着となった。しかし、今年はそうもいかないはず。時期が年末から年明けの中京開催へと移されたが、施行条件は変わっていないので、大きく傾向は変わらないはずだ。

愛知杯が荒れる理由

 牝馬限定の中距離戦はスローになることが多い。先週のフェアリーSでもそう書いて、逃げたビービーバーレルがそのまま押し切ってしまった。前回の愛知杯もスローではあったが、重馬場ゆえに参考外として、荒れた決着だっ た2012~2013年のレース結果を振り返ってみよう。

2012年
1着 エーシンメンフィス 通過順 1-1-1
2着 サンシャイン 通過順 2-2-2
3着 オールザットジャズ 通過順 6-6-6
ラップタイム 12.8-11.8-13.3-13.5-13.1-12.5-12.0-11.5-11.0-12.1
前後半3F 37.9-34.6
前後半5F 64.5-59.1

2013年
1着 フーラブライド 通過順 7-6-7
2着 キャトルフィーユ 通過順 5-5-5
3着 コスモネモシン 通過順 4-4-4
ラップタイム 12.9-11.5-12.8-12.4-12.4-12.4-12.4-12.3-11.4-11.6
前後半3F 37.2-35.3
前後半5F 62.0-60.1

 ペースが上がりにくい背景には中京のコース形態が密接に関係している。芝2000mのスタート地点は直線の急坂が始まってすぐの地点。つまりは登り坂の途中である。そこを越えるとほぼ平坦になるが、向正面の中ほど、残り1100mくらいまでは緩やかではあるが登り勾配がついている。

 残り1100m辺りから3~4コーナーはひたすらの下り坂。そして直線に入るとすぐ、100mほどの距離で約2mのの急坂がある。向正面からの下りで勢いよく行き過ぎると最後の直線で伸び切れない。まして以前の中京とは違って直線は400m、そして坂もある。一見、逃げ・先行馬には厳しいコースに思えるが、後方待機勢にとっては動くタイミングが難しいコースなのだ。それが牝馬同士の戦いともなれば尚更である。

 というわけで、穴を狙うなら先行脚質の馬を狙うべき。

穴馬発見のポイントは?

 2012年、2013年の連対馬の共通点は「前走が条件戦」で「52キロ以下」、「前走で先行」していることの3つ。

2012年
7番人気1着 エーシンメンフィス(51キロ) 前走通過順 1-1-1
10番人気2着 サンシャイン(52キロ) 前走通過順 3-3-4

2013年
12番人気1着 フーラブライド(50キロ) 前走通過順 3-4-3
14番人気2着 キャトルフィーユ(51キロ) 前走通過順 1-3-3

 ただし、今年はこれにピッタリあてはまる馬が不在。強いてあげるなら以下の馬か 。

ヴィルジニア→前走の通過順が4-4-5とやや後ろの位置取り。
ハピネスダンサー→前走通過順1-1-1だが53キロ。
マキシマムドパリ→前走通過順2-2-2だが53キロ。

 脚質面を重視するならハピネスダンサーマキシマムドパリを買いたいが、斤量が魅力的なのはヴィルジニア。マイル戦ではあるが中京コースで2勝を挙げているのも良い。1頭だけ軸を決めろと言われればヴィルジニアで勝負してみたい。

マキシマムドパリ

マキシマムドパリは先行脚質も買い要素(撮影:日刊ゲンダイ)

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