現場の取材班が厳選した「3頭に絞れるレースとは」【アスター賞】

想定班レポート

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 先週で夏のローカル開催が終わり、いよいよ今週から秋競馬がスタート。関東は主場が中山に替り、土日共に重賞が組まれ熱戦が繰り広げられることになる。そんな中、ちょっと珍しいレースを取り上げてみたい。
 
 それが土曜中山9Rアスター賞だ。2歳1勝クラスの芝マイル戦だが、何と10頭中6頭が未勝利馬というメンバー構成になっている。1勝クラスとはいってもフルゲートに満たなければ未勝利馬の出走は可能なので、もちろんルール違反ということではないのだが、それにしても大半が未勝利馬とは…。残る4頭のうち1頭は地方所属になるので、純粋に中央のレースを勝ち上がってきた馬は3頭ということになる。
 
 6頭の未勝利馬の中で上位と僅差の惜しいレースをしたことがある馬はサクセスバラード1頭だけ。唯一の地方所属馬であるシテイタイケツも前走で芝でのスピード不足を露呈しており、今年のアスター賞は限りなく3頭立てに近いレースとみている。おそらく3連複のオッズは1倍台、3連単でもこの3頭で構成される6通りが抜けて売れると予想される。
 
 3連単は難易度の高い馬券、今回はそれを1、2点で当ててしまおうという欲深い意欲ある馬券ファンの参考に…ということで頭に推奨したいのがドンデンガエシ(美浦:尾関厩舎)だ。まず名前がいい。それは置いておくとして、前走はやや急仕上げ気味ながら早目に抜け出し、後続の追撃を凌いでシッカリ勝ち切ったことを評価したい。「休み明けを一度使っての上積みは十分、中山マイルのコース形態も合っていそう」と取材の感触も上々だった。
 
 ラパンラピッド(美浦:武井厩舎)は、勝利した新馬戦のレベルが微妙、シルヴァーゴースト(美浦:岩戸厩舎)は、多少の不利があったとはいえ前走がやや離された4着では…、というのが他の2頭と比較したドンデンガエシ優勢の根拠。果たして結果はいかに!?(美浦TM:坂倉和智)

筆者:


1972年東京生まれ 1997年入社。美浦の厩舎取材を担当。予想スタイルは適性重視。趣味は、飲み歩き。

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