“ダービーでは真っ直ぐ暴れる” 二冠を目指すドゥラメンテのライバルは内なる敵のみ

Road to Derby 2015
日本ダービー皐月賞

ライバルは内なる敵のみ

 断然人気で臨む31日の日本ダービー。断然人気には慣れている堀厩舎に、マイナスの意味でのプレッシャーはない。この中間は、脚元やトモの具合をしっかりと見極め、テンションを上げないようにメンタル面を重視した調整。5月10日に坂路で足慣らしをして、14日にはウッドで、そして1週前追い切りとなった21日には、ウッドで石橋脩騎手を背に3頭併せを敢行し、71.5-55.6-40.2-12.9を計時した。直線で軽く追われると3頭併せの真ん中から鋭く伸びたもので、順調さをアピールした形だ。

 元々が“中山よりも広い東京でこそ。そして距離も2400mで”と、早くからダービーの意識が高かった馬だ。いわば“皐月賞の勝ち馬が二冠を狙う”というよりも、“ダービーを勝つ馬が行き掛けの駄賃に皐月賞を勝ってしまった”と見るべきなのかもしれない。

 ライバルは、もはや自分、“気性”という内なる敵だけだろう。ただ、デムーロ騎手も2度目の騎乗で、そして能力を余すことなく発揮できる東京ならば、内なる敵も味方に転じ、“真っ直ぐに暴れて”の先頭ゴールとなるはずだ。